■起業後、最初の企画は「高校野球」
「おかげさまで、非常にコンベンショナルな広告から、インターネット広告、そしてGAFAまで、しかもどれもその黎明期を体験したことで、濃密に広告とコンテンツ・ビジネスを短期間で学びました。オンラインオフラインを跨いでメディアを担当し、ここまでまとめて濃い経験をした担当はなかなかいないと思います。今思えばとても貴重な経験を積ませて頂いた」。
こうしてメディアを横断した経験をなんとか活かしたいと考えるようになり、大企業の新規事業をサポートするために1社目の起業を決意。その会社での企画第一弾が「高校野球」だった。
実は黒飛さんが、スポーツビジネスに従事するようになったのは、この時が初めて。
「(電通にいたため)もちろん、(スポーツの放映権など)基本的なライツ関連は理解していましたが、スポーツ専門部署に在籍したこともなく、スポーツをど真ん中のテーマとしたお仕事は初めてでした。むしろ、当時はご相談いただいたコンテンツをきっかけに放送ビジネスの次のステージに繋げられればという意識でプロデュースに携わった」。
こうして2013年に起業、2014年にバーチャル高校野球をスタートさせた。ちょうどこの時期に2020年の東京五輪開催も決定、テレビの同時配信に注目が集まる中、「スポーツ×デジタル」、「スポーツ×インターネット」についてのニーズはさらに高まっていた。
このニーズに合わせるようにスポーツ専門の事業会社設立を決意。代表取締役社長として2015年に登記を済ませ、2016年から株式会社運動通信社として「スポーツブル」をスタートさせた。
以降、新興メディアとして「スポーツブル」の躍進はご存知の通りだ。
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著者プロフィール
松永裕司●Stats Perform Vice President
NTTドコモ ビジネス戦略担当部長/ 電通スポーツ 企画開発部長/ 東京マラソン事務局広報ディレクター/ Microsoftと毎日新聞の協業ニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」プロデューサー/ CNN Chief Directorなどを歴任。出版社、ラジオ、テレビ、新聞、デジタルメディア、広告代理店、通信会社での勤務経験を持つ。1990年代をニューヨークで2000年代初頭をアトランタで過ごし帰国。Forbes Official Columnist。















