【セントウルS/騎手データ】上位人気の一角は過信禁物 “買い”は中京短距離に強い2人のジョッキー

12日は中京競馬場で秋競馬開幕週の注目重賞、かつサマースプリントシリーズの最終戦となるセントウルS(GII、芝1200m)が行われます。

2000年以降は阪神芝1200mを舞台に行われてきた重賞ですが、京都競馬場の改修に伴う開催日割り変更のため、今年も中京競馬場で行われます。ただし、過去データはあまり意味を成さないため、コース改修後となる2012年以降の中京芝1200m重賞データを基に気になる騎手データを見ていきましょう。

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■中京短距離重賞では、浜中俊騎手が優秀

今年のセントウルSに乗り鞍があり、2012年以降の中京芝短距離重賞で騎乗経験があるのは次の17騎手です。


[2012年以降]中京芝1200m重賞の騎手別成績

中京芝1200m重賞は先週の新潟記念の騎手別成績と似た傾向が見られ、各騎手ごとの「巧拙」がはっきりしていますね。

連対率0%の騎手が半数を超える一方で、連対率40%以上の高い数値を記録する騎手が2名も確認できます。そのひとりが浜中俊騎手ですね。人気に比べると着順は若干落ち込みますが、高い連対率を思えば許容範囲であり、バランスも悪くないと言えます。勝利数こそ2012年CBC賞のマジンプロスパー(2番人気)で挙げた1勝のみですが、昨年のセントウルSでは12番人気のメイショウグロッケを2着に導くなど、集計期間内で6度の馬券絡みがあります。

また2番人気以内時は【1.2.0.0】、重馬場騎乗時も【1.2.0.0】と連対率100%となるデータも見つかりますね。

今年のセントウルSで浜中俊騎手が騎乗を予定するのが前日14時時点で5番人気のジャンダルム(牡6、栗東・池江)。当日2番人気以内に支持される、もしくは急激な雨に見舞われ馬場が重まで悪化するようなことがあれば、ここでも連対が期待できるかもしれません。

■福永祐一騎手は集計期間内に驚きの6勝をマーク

そして連対率こそ浜中俊騎手を僅かに下回るものの【6.0.2.7】馬券圏内率53.3%と2回に1回以上の割合で馬券に絡んできたのが中京の鬼・福永祐一騎手です。

2014年CBC賞のトーホウアマポーラ(4番人気1着)、2016年高松宮記念のビッグアーサー(1番人気1着)、2019年高松宮記念のミスターメロディ(3番人気1着)などこの舞台では常に高値安定。昨年の高松宮記念において1番人気のタワーオブロンドンで12着に敗れたことが大きく尾を引き、人気と比べると着順の落ち込みは見られますが、こちらも許容範囲と言えそうですね。

今年のセントウルSでは前日14時時点で2番人気のピクシーナイト(牡3、栗東・音無)に騎乗予定。この鞍上が跨る以上、軽視はできないでしょう。

■C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手は過信禁物

一方、背負う人気を思えば、人気の落ち込みが目立ち、連対率も低めな値となっているのが、C.ルメール騎手とM.デムーロ騎手。C.ルメール騎手は今年の葵Sでは1番人気のモントライゼで5着に敗れるなどこの条件で【0.0.1.3】と2着以内に入れていません。

また、C.ルメール騎手以上に深刻なのが、M.デムーロ騎手です。2018年高松宮記念では1番人気のレッドファルクスで8着、2018年のCBC賞でも1番人気のダイメイフジで11着と人気を大きく裏切ってしまったレースも見られました。今年の高松宮記念でも5番人気のラウダシオンで14着に大敗しているのは気になるところです。

なお、今年のセントウルSではC.ルメール騎手が前日14時時点で1番人気のレシステンシア(牝4、栗東・松下)、M.デムーロ騎手が前日14時時点で6番人気のラウダシオン(牡4、栗東・斉藤崇)に騎乗予定。ともにGI馬ですが、騎手データを重視した場合は過信禁物かもしれませんね。

以上、セントウルSの気になる騎手データを今回は見ていきました。

この条件では浜中俊騎手、福永祐一騎手が優秀な数値を残せていますので、今回はデータ通り、この2騎手を中心に馬券を組み立てるのが正解と考えます。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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