【スポーツビジネスを読む】Strava三島英里シニア・カントリー・マネージャーに訊く 前編 アプリ界で「2000万をお代わりした女」が誕生するまで

 

■14年にInstagramへの転籍

着任したのが東日本大震災の翌週、最初の仕事はその宝物のようなエンジニアを避難させることだったという。ここではエンジニアの面倒を見たり、サービスのグロースがメイン業務だった。サービス利用者が2000万人を越え、セールス・チームが会社に入ってきて……と順調に成長。すると2012年にFacebookがInstagramを買収、13年からアジア展開が始まった。Facebookはマイルストーンができ、順調がゆえに「だんだんやることがなくなったな」と思っていたら、14年にInstagramへの転籍が決まり、アジア初の社員としてインドからニュージーランドまでのコミュニティ・マネージャーをすることに。Instagramも順調にグロースさせ、4年の間に日本のアクティブ・ユーザーは2400万人へと成長。こうして、アプリ・グロース界では「2000万をお代わりした女」という異名まで生まれた。しかし、私はあえてここでは三島さんをこう呼びたい、「グロースの女王」と。

こうしているうちにInstagramで広告のヘッドを務めていたジェームズ・クォールズが2017年にStravaのCEOに就任(現在は退任済)。ちょうどLinkedInにその日本担当者の求人を見つけたため、そのまま応募し18年、たったひとりの社員として三島さん自身がStravaのカントリー・マネージャーに就任するに至った。

ヒルクライムにも挑戦中の三島英里さん 写真:本人提供

「何かを始めて育てるのが好きみたいです。その意味でもソーシャルのプラットフォームの興味関心をそそられるんですね。コミュニティのグロースは、マーケティングの手段によると思っていますが、それをStravaに当てはめるのが、非常に興味深いです」。

昨年、求人をかけ現在、Stravaの日本法人はやっと社員が2人に増えたところ。まだまだ、スタートアップとして今後の伸びしろ溢れるスタートラインに立ったところだ。

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著者プロフィール

松永裕司●Stats Perform Vice President

NTTドコモ ビジネス戦略担当部長/ 電通スポーツ 企画開発部長/ 東京マラソン事務局広報ディレクター/ Microsoft毎日新聞の協業ニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」プロデューサー/ CNN Chief Directorなどを歴任。出版社、ラジオ、テレビ、新聞、デジタルメディア、広告代理店、通信会社での勤務経験を持つ。1990年代をニューヨークで2000年代初頭をアトランタで過ごし帰国。Forbes Official Columnist

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