2017年ドラフト会議は最大の目玉であった早稲田実業の清宮幸太郎選手に7球団が競合し、抽選の結果日本ハムが交渉権を獲得した。
今年の最大の目玉には大阪桐蔭の根尾昂選手の名前が挙がるが、清宮選手の後輩・野村大樹選手もプロ野球志望届を提出している。先輩に続いて、プロ入りを目指すこととなった。
通常、早実では早大への進学が既定路線
“ハンカチフィーバー”で甲子園に旋風を巻き起こした斎藤佑樹投手がそうであったように、早実ではエスカレーター式に早大へ進学することが既定路線として決まっている。
高校生野手として突き抜けた能力を持っていた清宮選手も、進学と迷いながらもプロ志望を決断している。早実から2年連続でプロ入りを果たせば、極めて異例の事態だ。
スーパー1年生として注目を浴びる
野村選手は兵庫県出身で中学校は同志社中へ進学。厳格な父を持ち、学業と野球を両立させることを求められていたという。
中学では、大阪福島シニアに所属。高校から大学までエスカレーター式に同志社大まで進学できたが、甲子園に強いこだわりを持っており、早稲田実業高校の野球部に入部することを決断した。
侍ジャパンU-15に捕手として選出されるなど、中学生から確かな実力を持っていた野村選手は、早実でも1年生から活躍。4番バッターに定着し、清宮選手を超えるハイペースで本塁打を量産してスーパー1年生として注目された。
今年の早実が負けたのは決して波乱ではないけど、最後の野村の二打席連続ホームランは泣けた。U-15選抜のスーパー1年生として鳴り物入りで入学してから、清宮が注目される中、大事な試合の大事な局面で何度も決勝点を叩き出して来たスーパースター。沢山の興奮をありがとう。
— しゅーめー (@shumei_bq) 2018年7月17日
早実に入ってからは主に三塁手として起用されたが、2年夏に中学時代の本職・捕手にコンバート。3年の春まで正捕手を務め、夏にはより打撃に専念するため、再び三塁手にコンバートされた。
早実の野村サードだと思ったらキャッチャーにコンバートしてたなんて…
— ぶ ど う🍇 (@BUDOU_JINOWA) 2017年7月24日
高校通算本塁打数は3年間で68本。先輩・清宮選手には遠く及ばなかったが、右の長距離砲として魅力的だ。スカウト陣からもそのパンチ力と勝負強さを評価されている。
「侍ジャパントップチームの4番打者」
侍ジャパンU-15代表に選出された際のアンケートでは、好きな球団に阪神、好きな選手に西武の森友哉選手の名前を挙げた野村選手。野球を始めたきっかけも甲子園球場で観戦した阪神戦だと明かしていた。
しかし、プロ志望届を提出した際にはどの球団でもOKという姿勢を示し、「野球に集中する環境がプロにあると思ってプロを志望しました」と話した。
早実の偉大なOBとして名前が挙がるのが、王貞治さん。日本にとどまらず、世界的に名の知られたスーパースターだ。将来の夢に「侍ジャパントップチームの4番打者」と掲げたように偉大な野手としてプロでの活躍に期待したい。
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