【セントライト記念/危険な人気馬】連対中の上がり馬は“消し”評価 「同世代の実績馬相手だと厳しい」

19日、中山競馬場でセントライト記念(GII、芝2200m)が行われる。

出走予定馬を見てみると、皐月賞で5着、ダービーで3着に好走した実績馬・アスクビクターモアをはじめ、豪快な末脚で京成杯を差し切ったオニャンコポン、ホープフルSで5着、弥生賞3着の実績を持っているボーンディスウェイに加え、前走の国東特別(1勝クラス)でレコードタイムで駆け抜けたガイアフォースも参戦。

1番人気は【4.3.0.3】で複勝率70%と優秀。昨年の1番人気タイトルホルダーは13着と大敗してしまっているが、2016年から2020年にかけて5年連続で連対している。なお、単勝回収率も100%超をマークしているなど配当妙味も十分。軸として最適だろう。

以下、2番人気は【1.3.1.5】、3番人気は【1.0.3.6】、4番人気は【2.0.1.7】、5番人気【0.1.1.8】、6番人気【1.0.2.7】となっており、馬券圏内はほぼ6番人気以内で占めているように、基本的には荒れるレースではないということは覚えておきたい。

今回、セントライト記念の「危険な人気馬」として取り上げるのは、前走の国立特別をレコードタイムのおまけつきで勝利した上がり馬ガイアフォースだ。

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■衝撃のレコードタイムだった前走

前走の国東特別では行く馬を行かせて、2番手追走。ペースは速かったが、2F標識付近で持ったまま楽に先頭に立ち、直線半ばで勝負を決め、余力残しでコースレコードをマークした。芦毛で見栄えはしないが、父キタサンブラックを彷彿とさせるような大きなストライドで走る馬。初の重賞挑戦となるが、デビュー以降2000mで連を外していないだけに、上位に食い込む可能性もあるだろう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「キタサンブラック産駒の中山芝成績」と「1勝クラス組の不振」だ。

まずは「キタサンブラック産駒の中山芝成績」について述べる。本年におけるキタサンブラック産駒のコース別成績を見てみると、

・キタサンブラック産駒成績(2022年1月~8月)
└札幌競馬場【1.1.3.18】
└函館競馬場【0.2.1.8】
└福島競馬場【1.2.1.9】
└新潟競馬場【3.1.2.22】
└東京競馬場【8.5.2.34】
└中山競馬場【0.1.1.24】
└中京競馬場【10.4.6.41】
└阪神競馬場【6.9.4.23】
└小倉競馬場【6.2.4.43】

このように、キタサンブラック産駒が活躍しているのは10勝を挙げ複勝率も32.8%と好成績を収めている中京競馬場、8勝を挙げている東京競馬場、15連対をマークしている阪神競馬場が挙げられる。しかし、今回の舞台となる中山競馬場では、これまで述べ26頭の産駒が出走し、中にはイクイノックスのような有望な馬が含まれているが、いまだ未勝利でかつ連対数もわずかに「1」と群を抜いて不振な成績に陥っている。

父自身は有馬記念を勝利するなど中山競馬場での成績は悪くなかったものの、産駒は中山のコース形態や急坂がマッチしないのか走りがバラバラになってしまう。筆者なりの見解だが、キタサンブラック産駒は父の馬体のフォルムを受け継ぐ傾向にあるのか、脚が長く小回りのようなコースは体のバランスが整わないと好走できないのではないかと思っている。今回は世代限定戦だが、完成度も必要となってくるレース。前走はポテンシャルだけで勝った感もあり、まだ体のバランスが整っていない状況で同世代の実績馬相手だと厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

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つぎに「1勝クラス組の不振」について説明したい。前走のレース別の成績を見てみると、

・レース別成績
└日本ダービー/【6.5.4.21】
 勝率16.7% 複勝率41.7%
└ラジオNIKKEI賞/【2.1.1.11】
 勝率13.3% 複勝率26.7%
└1勝クラス/【1.0.2.39】
 勝率2.4% 複勝率7.1%
└2勝クラス/【1.4.0.26】
 勝率3.2% 複勝率16.1%

主力は日本ダービー組の【6.5.4.21】。出走頭数は多いものの複勝率40%超は立派な成績。なお、前走が日本ダービー組で当日1番人気なら【4.2.0.3】で連対率66.7%と抜群の信頼度を誇るが、当日2番人気以下では【2.3.4.18】で連対率18.5%と一気に数字が落ちてしまう。消しとまではいかないが、当日の人気には注視すべきだろう。

次いで【2.1.1.11】のラジオNIKKEI賞組。昨年はラジオNIKKEI賞で12着と大敗していた9番人気のアサマノイタズラが勝利しており、着順関係なく狙える。前走条件戦組は【2.4.2.67】でオープン組と比べると見劣りは明らか。中には前走2勝クラス1着馬、前走3勝クラス好走馬も含まれており、上がり馬の過信は禁物なのだ。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のガイアフォースを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、アスクビクターモアを中心に、キングズパレスセイウンハーデスベジャールら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文●西舘洸希(SPREAD編集部)


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