■キングズパレス
【中間調整】未勝利を勝ち上がった直後に挑んだ5月のプリンシパルSでは、大外一気の末脚で半馬身差2着。祭典進出まであと一歩だった。その後、古馬も混合となった1勝クラスを順当勝ち。夏場は放牧で休養と成長に充て、秋はセントライト記念から始動する青写真は早くから描かれており、8月17日に美浦へ帰厩している。初時計となる25日のウッド追いにさっそく松岡正海騎手が騎乗し、終いに好反応を披露。以降、毎週松岡騎手が騎乗する熱の入れようを見せ、馬は力強い伸びて応えている。1週前追いは外から障害未勝利をマクり上げ、直線で体を並べると、最後の仕掛けでもうひと伸びし、半馬身の先着を果たした。
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【最終追い切り】最終追いにも松岡騎手が騎乗し、ウッドで過去2週と同じ障害未勝利をマクっていく併せ馬。今週は先週以上に鞍上が気合いを入れ、馬もそれにしっかり応えて2馬身抜け出しての先着を果たしている。
【見解】初勝利は中山だったが、近2走は東京コースでのもの。あらためて“トリッキー”とされる中山において重要なコーナーワークを磨くため、松岡騎手が3週続けて外マクりの調整を施している。最終追いで終いだけとは言えガツンと負荷を掛けたあたり、体調面になんら不安は感じない。先週は京成杯AHのクリノプレミアムを絶妙なサジ加減で調整し、3着好走に導いた鞍上。今週はこの馬で結果を出すか。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。