■アスクビクターモア
【中間調整】弥生賞ではドウデュースを撃破し勝利。皐月賞は逃げて5着、日本ダービーは2番手から粘り3着と世代最上位級の力の持ち主だ。秋の最大目標は未定ながら復帰初戦をセントライト記念とすることは早々に決定。日本ダービー後の休養放牧を経て8月16日に美浦へ戻っている。20日の初時計では坂路13-13を消化。25日にはウッド3Fで38秒を切っており、牧場で順調に過ごせたようだ。1週前追いは過去3走と同様、助手騎乗でウッド単走。若干素軽さに欠け、ラストに見せムチを何回も出されてようやく反応して伸びる、という内容だった。
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【最終追い切り】最終追いもウッド単走。まだ反応に鈍さを残すものの1週前よりは軽快さがあり、見せムチ一発ですんなり手前を替え、まずまずの伸びを示している。
【見解】帰厩後は調整過程こそ順調そのものだが、時計的にあと一段階攻め込めておらず、体もまだ立派。いかにも先を見据えている感は否めない。1週前に感じた鈍さが当週で解決していればよかったが、まだ残っていたあたりも仕上がり途上を物語る。実績は断然で力だけでなんとかしてしまって不思議はない存在だが、取りこぼす可能も考えておきたいところだ。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。