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■ヒヅルジョウ
3勝クラスへの昇級初戦となった前走のシドニーTは、例によってハナを奪って主導権を握ったものの、勝負どころで早々と他馬にプレッシャーをかけられ、残り200mのところで脚色がなくなって7着に敗退。3カ月ぶりの久々でプラス16キロと大きく体を増やしており、これが終いの粘り腰に影響した印象だ。ややテンションも高く、まだ力を出せる状態になかったか。
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阪神2000mは未勝利勝ちを飾った舞台であり、当時は4馬身差の圧勝劇を披露。1ハロン伸びた次走の矢車賞でもさっそく3着と、阪神コースは複勝率67%と相性のいいコースだ。実績こそなく、胸を借りる立場ではあるが、3歳春のカーネーションCでは、今回人気のストーリアと差のない競馬を見せているように、ポテンシャルはなかなかのもの。このハンデ差なら逆転まであっていい。
50キロで出走できるのは魅力で、2021年には10番人気のシャムロックヒルが逃げ切り勝ちを飾り、20年も7番人気のサマーセントが勝利。14年には、ブービー人気だったコスモバルバラが2着に粘り込むなど、軽量馬による波乱演出には十分注意しておきたい。叩き2戦目で気配も上がってきており、上積みも十分。高配当の使者となりうる存在だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。