30日に新潟競馬場で行われるアイビスサマーダッシュ(GIII、芝1000m)の「血統傾向」を分析する。
2018年以降のアイビスSDで3着内に入った種牡馬データを集計、下記の成績表をもとに推奨馬を紹介する。
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目次
■注目は持続力に富んだ芝・ダート兼用の血統
いつもの種牡馬データを見ると、モンテロッソやマクフィといったシーキングザゴールド系や、サウスヴィグラスやアドマイヤムーンなどのフォーティナイナー系といった種牡馬が活躍している。
一方、サンデー系種牡馬は22頭出走したが勝ち馬はなし。今年もヴァンセンヌ産駒のロードベイリーフなど多数が出走を予定しているが、アタマでは狙いにくい傾向か。
シーキングザゴールド系やフォーティナイナー系が好走できる理由は、コース形態とレースの質にある。
アイビスSDが行われる新潟芝1000mは、4コーナーに設置されたポケットの奥からスタートして、一直線にゴールを目指すコース形態。
また、開幕週ということで、よりテンのダッシュ力と、長い直線でスピードを出し続けるための持続力が要求されることから、脚をためてラストに鋭い切れ味を発揮するサンデー系よりも、米国のダート寄りの持続力を強化されたシーキングザゴールド系やフォーティナイナー系といった芝・ダート両方で活躍できる血統が走りやすい。
よって今回はシーキングザゴールド系のマクフィ産駒とフォーティナイナー系のアドマイヤムーン産駒からそれぞれ1頭を推奨馬としてピックアップしたい。
■オールアットワンス
3歳馬ながら一昨年のアイビスSDを制覇。昨年は2枠3番に配置されるなど枠には恵まれなかったものの、内ラチ沿いをまっすぐに走らせて6着まで押し上げるなど、スピードの持続力はメンバーでトップクラス。
1年ぶりのレースとなるが、26日の追切では美浦ウッドで、1Fを11秒6で走るなど、鋭い動きを見せており、力を発揮できそうだ。
さらに、血統データからも推しポイントがあって、それは暑さに強いこと。マクフィ産駒の牝馬は、6~8月開催かつ良馬場での芝レースに出走すると【7.5.2.47】で勝率11.5%、連対率19.7%と高い好走率を残している。
なかでも母父がサンデー系の馬に限ると、【6.5.2.23】となり、勝率16.7%、連対率30.6%、単勝回収値は「126」と成績がさらに向上。天気予報を見る限り、日曜新潟は良馬場で行われそうで、今年も好勝負必至と見た。
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文●中井達也(SPREAD編集部)