立ち技格闘技大会「Reboot- K-1&QUINTET-」が10日、横浜アリーナで行われ第5試合の『K-1 30周年記念無差別級トーナメント』の1回戦、「シナ・カリミアン(イラン) vs. ケリム・ジェマイ(イタリア)」は、、1回戦で優勝候補のマハムード・サッタリを下したケリム・ジェマイが判定3-0で勝利した。
◆【実際の動画】サッタリTKOの“超新星”、108.6キロの体重が乗ったパワフルな打撃とスピード溢れる猛打でカリミアンからダウンを奪取!
■レフェリーがドクターチェックを受ける珍事
無差別級トーナメントの準決勝は、ラフプレーによるたび重なる試合中断、レフェリーがダウンしドクターチェックを受けるなど、大波乱の一戦となった。
第1ラウンド、イストラテがジャブを打ちながらカリミアンをコーナーに押し込む。決して下がることなく、カリミアンの打撃を受けながらパンチを繰り出し続ける。
左右のフックを大きく振り回しながらカリミアンに突っ込むと、そのままロープに追い込み左右のワンツーでスタンディングダウンを奪った。
第2ラウンドはインファイトでの攻防。カリミアンのロープの反動を駆使した前蹴りがイストラテの顎を直撃。形勢逆転したカリミアンが強打連発で勝負を仕掛けた。しかしクリンチしたイストラテが後頭部への攻撃を主張。カリミアンに注意が与えられた。その後もローブローなどで注意が重なるカリミアン。怒りで大振りになリ始めたイストラテの打撃をカリミアンは冷静に避ける。途中、レフェリーが試合を止めると、ストップ後にカリミアンが手を挙げるなど、ラフプレーが目立ち始める。頭に血が登っている両者。ランド終了のゴングが鳴ってもしても撃ち合う両者にレフェリーが割って入ると、カリミアンの右フックがレフェリーの後頭部を直撃。レフェリーがダウンするアクシデントが発生した。レフェリーのドクターチェックのため、試合は一時中断。
最終ラウンドは、ラウンド終了後も攻撃を続けたカリミアンにイエローカードが与えられた状態でスタート。後がないカリミアンは、開始早々に再びローブロー。再開後は激しい撃ち合いに。クリンチしたカリミアンに今度はイストラテが後頭部への連打を浴びせてレフェリーストップ。場内から大きなブーイングが巻き起こった。最後は激しい打ち合いの末、試合は判定へ。試合は第1ラウンドでダウンを奪ったイストラテが判定3-0で勝利。1回戦でサッタリを139秒でTKOで葬った28歳の新星が、決勝戦へと駒を進めた。
◆【実際の動画】サッタリTKOの“超新星”、108.6キロの体重が乗ったパワフルな打撃とスピード溢れる猛打でカリミアンからもダウンを奪取!
◆王者・金子晃大、1勝1敗の宿敵・玖村将史戦へ “パイセン城戸”も悶絶の軽量級最強ボディを披露
◆木村“フィリップ”ミノルのドーピング問題に見る、日本格闘技界の進展「フェアな戦いが観たい」
文●SPREAD編集部