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■ウインオーディン
【中間調整】連闘で臨んだ昨年夏の新潟2歳Sで半馬身差2着。そこから約半年弱の休養を挟んで臨んだ共同通信杯は10番人気という低評価に反発し、最後方からメンバー最速タイの末脚を繰り出し0秒5差5着まで詰め寄っている。皐月賞は1秒3差8着だったが、これは馬場がまったくフィットしなかったようだ。そこから4カ月ぶりだった自己条件・阿賀野川特別は1番人気に応えられず2着に終わるも、牧場から体を減らして帰ってきて調整の難しさがあったとのこと。勝たれた相手(京都新聞杯3着のリビアングラス)も強かったし、致し方ない敗戦だったか。
◆【セントライト記念2023予想/追い切り診断】打倒・ソールオリエンスの一角は辛口「B」 「走り方や気性面からは……」
その後は在厩でセントライト記念を視野に調整。9月3日にさっそくウッド14-14をこなせており、久々のレースを使った反動はすぐに抜けたようだ。9月6日の1週前追いには三浦騎手が騎乗し、折り合い重視のウッド単走。体を大きく使って、直線では単走とは思えない気合い乗りからいい加速を披露した。
【最終追い切り】レース当週も三浦騎手が騎乗。ウッドで2歳未勝利を外で先導し、いったん先に行かせてから改めてマクるという実戦想定の併せ馬を行った。直線入口あたりでもまだ差はあったが、そこから促されると豪快に盛り返し併入としている。道中の落ち着きぶりは申し分なく、精神面の完成度は高そう。
【見解】去年夏の2歳重賞で好走したが、その後のレースでの渋太さを見るに早熟というよりはむしろ晩成傾向なのかも。母ピエナビーナスも5歳夏のクイーンSが重賞初制覇だった。攻めでは抜群の折り合いをアピール。最終追いでは操縦性の高さも確認できた。好走の可能性は十分だ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。