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【セントライト記念/追い切り診断】ソールオリエンスに迫る「A」の高評価 「大きな壁も、肉薄する走りに期待」

 

【セントライト記念/追い切り診断】ソールオリエンスに迫る「A」の高評価 「大きな壁も、肉薄する走りに期待」

■キングズレイン

【中間調整】昨年2歳11月の時点で2勝を挙げ、初重賞挑戦だった暮れのホープフルSではメンバー最速の末脚から3着に食い込んだ素質馬だ。今年の初戦として弥生賞からの予定をしていたが体調を崩し、毎日杯にスライド。1番人気に支持されたものの、道中も最後の直線も前向きさに欠けたままでブービー12着に終わってしまった。やはり調整過程で順調さを欠いた影響が大きかったようだ。その後無理に日本ダービーを目指すことはなく、休養で立て直し。順調な調整を経て、前走の町田特別で順当に勝利を収めた。

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その後はラスト1冠・菊花賞路線を念頭にいったんノーザンファーム天栄へ放牧。鞍上にルメール騎手を確保できる算段が立ったようで、セントライト記念からの始動が決まっている。8月25日にウッド1F11秒9(馬なり)を出したのが初時計。9月7日の1週前追いには嶋田騎手が騎乗し、僚馬ソールオリエンスらと3頭併せを行う。さすがにソールオリエンスには遅れを取ったものの、キングズレイン自身ウッドでの自己ベストを更新する時計を楽に出せており、休養での成長ぶりが見てとれるところだ。

【最終追い切り】レース当週も嶋田騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。前後に馬を置き、直線では左右からタイトに挟まれる形の3頭併せ。挟まれて若干だけ鞍上の手が動いたが、直線半ばからは素軽く加速し楽に相手2頭と併入としている。

【見解】体を伸び伸び使えているし、特に首をリズミカルに使えているのがいい。一頓挫明けの毎日杯時と比べると、走りのバランスが格段に向上している。最終追いで鞍上の手が動いたのはズブくて追わせたのではなく、レースが近いことを知らせる程度の軽い負荷。スッと反応して脚をさらに大きく使えており、臨戦態勢万全といった雰囲気。僚馬はさすがに大きな壁だが、肉薄する走りに期待できそう。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。