11月26日は東京競馬場でジャパンC(GI、芝2400m)が開催されます。外国招待馬の出走はイレジンのみですが、1着5億円の高額賞金に相応しい好メンバーが集まりました。
今回は2002年の中山開催を除く2000~22年の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。
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目次
■ジャパンCも主役はC.ルメール騎手
今年のジャパンCに騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは9騎手。各騎手のデータは次の通りです。

ジャパンCの騎手別成績(2000~22年、02年の中山開催を除く)
GIの中のGIだけに毎年継続的に騎乗できるような騎手は限られますね。今回は連対率と複勝率を重視して3騎手をピックアップ。
まず取り上げるのが今年のGIで5勝を挙げるC.ルメール騎手です。2009年のウオッカ(1番人気1着)、18年と20年のアーモンドアイ(ともに1番人気1着)をはじめ数々の人気馬を好走させてきました。
注目ファクターは人気で当日3番人気以内に推されれば【3.4.0.1】で連対率87.5%。唯一の着外が06年のハーツクライ(2番人気10着)ですが、十分過ぎるほど優秀です。なお、当日1番人気なら【3.0.0.0】で勝率・連対率100%。これまでのGIと同様に人気のC.ルメール騎手は買いです。
同騎手が跨るのがGI5連勝中で当日も1倍台前半の断然人気に推されそうな世界最強馬イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)。3連単の1着欄はこの馬で決まりです。
■川田将雅騎手は2、3着候補
続いて連対率こそ10%と低調ですが、複勝率40%の数値が優秀な川田将雅騎手のデータを見ていきます。
C.ルメール騎手と同様に近年のジャパンCでは欠かせない騎手で、2018年のキセキ(4番人気2着)、19年のワグネリアン(2番人気3着)、21年のシャフリヤール(2番人気3着)などで好走経験があります。ただし、キセキは別ですが、人気を下回る着順に終わることが多いのは少し気になりますね。
注目ファクターはC.ルメール騎手と同様に当日の人気で4番人気以内なら【0.1.3.3】で連対率14.3%、複勝率57.1%。
同騎手は前日16時時点2番人気の3冠牝馬リバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)に跨ります。データ上は2着付より3着付がいいかもしれません。
■和田竜二騎手の連対率は優秀だが……
最後に連対率50%を記録する和田竜二騎手のデータを見ていきましょう。
同騎手は2000年のテイエムオペラオー(1番人気1着)、01年のテイエムオペラオー(1番人気2着)で2度の連対があります。しかし、いずれも当時の最強馬テイエムオペラオーで挙げた成績であり、平均着順と平均人気を考慮すると人気次第かもしれません。
同騎手は前日16時時点8番人気のディープボンド(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)に騎乗予定。当日もっと人気が上がるようなら押さえてみてください。
以上、ジャパンCの気になる騎手データでした。データ注目騎手はC.ルメール騎手です。1着C.ルメール騎手、3着川田将雅騎手にそれぞれ固定した3連単で勝負してみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。