大谷翔平投手に並ぶドジャースのスター選手、ムーキー・ベッツ内野手が27日、地元ラジオ局『AM570 LAスポーツ』に出演し、大型補強を進めるチームに対する批判に反論した。
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■選手獲得の能力を「使わない手はない」
大谷をはじめ、ドジャースは山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手、テオスカー・ヘルナンデス外野手らビッグネームを次々獲得。そのため、米スポーツメディア『CLUTCH POINTS』の言葉を借りれば「ドジャースは今オフ、大金を投じてチームを充実させた。ただ、他球団のファンはこれを喜んでいない。彼らのチームが(ドジャースと)同じようなメンバーを持っていないことに嫉妬している」という事態が生まれ、一部でドジャースのチーム作りを批判する声が上がっていた。
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『AM570 LAスポーツ』に出演したベッツは、こうした声に対して「頑張って申し訳ありませんでした、大型補強はもうやりませんって言えばいいのか」と笑い、「どうしてほしいのか分からない。勝たなければいいのか」と反論。その上で「(選手を獲得する)能力が球団にはあるのだから、使わない手はないだろう」とし、チームが進める補強策に理解を示した。
ドジャースはもともと富裕球団の1つだが、多額の補強資金を投下できた背景には、大谷が結んだ10年総額7億ドルのうち、97%(6億8000万ドル)が後払いという特殊な契約がある。これにより大谷に支払われる年俸は当面低く抑えられ、“浮いた”お金を補強費に回せることになった。補強資金を生み出したのが、「巨額年俸の後払い」という前代未聞の契約にあったこともあり、現地ではその手法が疑問視され、批判につながっていた。
■米メディア「不満の声に耳を貸すな」
先述の『CLUTCH POINTS』はベッツのコメントを受けて、「ドジャースは競争力を高めるために全力を尽くしているに過ぎない。他のチームも同じように努力する必要があるだろう。ベッツや他のメンバーは不満の声を気にする必要はない。大事なのはワールドシリーズに勝つこと。可能な限り最高のロースター整備に全力を尽くすのは当然だ」と指摘し、ドジャースのプランを擁護した。
同メディアは続けて「このチームが今季どれだけうまくやれるのか興味深い。オオタニは投球できないが、球界でもっとも優れた打者の1人として活躍を続けるはず。もちろん、ベッツも優れているし、投手陣はシンプルに驚異的だ。ドジャースはこのような素晴らしいロースターを構築し、当分の間、高い競争力を維持し続けるだろう」と太鼓判を押した。
強ければ強いほどアンチが増えるのは、スポーツ界ではよくあること。ただ、どのチームも「打倒・ドジャース」で一致団結しているはずで、簡単なシーズンにならないことは確かだ。
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文●SPREAD編集部