21日、京都競馬場でマイラーズC(GII、芝1600m)が行われる。
戦前の評価では、出走馬中唯一のGI馬セリフォス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)、2年前の本レース勝ち馬ソウルラッシュ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)の2強ムード。実績馬が順当に勝つレース傾向も相まって勝ち馬候補は2頭との声が大勢を占めている印象だ。
◆【マイラーズカップ2024予想/前走ローテ】セリフォスとソウルラッシュに勝率“0%” 軸候補は「3.0.0.1」該当馬
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■安田記念目標のローテに死角あり
とはいえ、前述2頭に死角なしとは言い切れない。海外遠征帰りと難しい調整過程を強いられる点に加え、GI出走に十分すぎるほどの賞金があることから安田記念を見据えた仕上げが濃厚。段違いの実績を加味しても、確勝級と断定するにはまだ早い。
脚質に目を向けると、ともに4角先頭で前をねじ伏せるタイプとは異なる。開幕週の馬場で前残りを想定したとき、頭によぎる差し損ねの可能性……そこで浮上する穴馬候補として取り上げたいのがセッション(牡4、栗東・斉藤崇厩舎)だ。
■京都芝外回り1600m巧者の坂井瑠星
アーリントンCで2着、京都金杯も2着と重賞での複数好走歴がある同馬。最大の武器は先行力で、先に上げた2レースはいずれも1000m通過57秒7以内のハイペースだった。前に行く馬に厳しい展開にあって、3番手以内から連対をはたした粘り腰は開幕週の馬場でさらに活きるはずだ。
さらに注目すべきは騎手。今回は坂井瑠星騎手への乗り替わりとなるが、同騎手は京都競馬場がリニューアルオープンされた2023年以降の京都芝外回り1600mで【5.2.2.8】馬券内率52.9%。【2.3.0.6】の川田将雅騎手や【1.1.0.2】のC.ルメール騎手を差し置いて、4レース以上の騎乗機会がある騎手のなかで最多勝かつ馬券内率NO.1の好成績だ。単勝回収値175、複回収値118も優秀と言えよう。
シルポートやベステンダンク、ヴァンチャーレなど人気薄の逃げ先行馬による激走の歴史を持つマイラーズC。当日は単勝オッズ10倍超えが予想されるセッションだが、脚質×騎手の掛け合わせから穴妙味ある1頭と捉えられそうだ。
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(SPREAD編集部)