米スポーツメディア『The Athletic』は1日、「ショウヘイ・オオタニ、アーロン・ジャッジ、そしてポストシーズンにおける10の重要な疑問」と題して、記事を公開。メジャー7年目にして初めてプレーオフに臨むドジャースの大谷翔平投手について言及した。初の大舞台でいかんなく力を発揮できるのか――現地ではそんな疑問があるようだ。
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■「大舞台はWBCで経験済み」と指摘
『The Athletic』の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏は「アーロン・ジャッジはポストシーズンでの不振を終わらせることができるか」など、プレーオフにおける10個の見所を提示。その中でトップに挙げたのが「ショウヘイ・オオタニは初めての10月(ポストシーズン)で何を成し遂げるか」というテーマだった。
同記者は冒頭、「私たちが見たいもの、それは最高の舞台でプレーする最高のスターたち。ポストシーズンの疑問を提示するにあたって、まずは7シーズンにわたり野球界を席巻し、ついに10月の試練の場に立つ男から始めよう」と記し、大谷について考察した。
プレーオフ初登場とはいえ、同記者は似たような状況を大谷はすでに経験していると指摘。短期決戦の大舞台である2023年WBCが、これにあたるとした。大谷は同大会で打率.435、OPS1.345を記録。また、投手としては2勝1セーブで防御率1.86を記録し、侍ジャパンの世界一奪還に貢献した。つまり、初のプレーオフでも気後れすることなく、好パフォーマンスを披露すると示唆した。
■「リハビリ中? 全力で投げている」
また、直近の成績にも注目。9月は打率.393、OPS1.224を記録しており、これは今シーズンの中で、どの月よりもいい数字と紹介。また、2カ月連続で10本以上の本塁打を打ち、15以上の盗塁を成功させているとし、好調持続を歓迎した。
その上で、デーブ・ロバーツ監督の意見も掲載。同監督は大谷がプレーオフでプレーする姿を想像して「どちらかのパターンになると思う。緊張で焦るか、いつものように冷静な打席を送り、圧倒的なプレーを見せるか、そのどちらかだ」と分析した。
また、同記者は注目の的となっている「投手・大谷」の復帰にも言及。アンドリュー・フリードマン編成本部長はプレーオフでの登板を否定していると説明しつつ、投球練習を見たライバル球団スカウトの「肘の大手術を行い、リハビリを続けている投手が投げているボールには見えなかった。全力で投げていた」という評価を伝えた。さらに、このスカウトの「来季開幕を待たずに投げるのではないか」という推測も掲載し、同記者はプレーオフでの復活登板について完全否定できないというトーンで締めくくった。
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