東京競馬場で行われる第44回ジャパンカップ(24日/GI、芝2400m)のデータを紹介する。
天皇賞・秋を勝利したドウデュース、秋華賞馬チェルヴィニアに加え、引退レースとなるディープインパクト産駒の英・ダービー馬オーギュストロダンなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【ジャパンカップ2024予想/危険な人気馬】人気先行の感、タイトルホルダーも敗れた「0.0.0.19」 血が示す適性外の舞台で“消し”
目次
■天皇賞・秋組からの堅軸
国内最高賞金レースであるジャパンカップは、前走天皇賞・秋組が6勝と、古馬王道路線を歩んできた馬が強い傾向。京都大賞典が3勝、秋華賞が1勝で続き、過去10年間の勝ち馬はこの3レースからしか出ていない。
・天皇賞・秋【6.3.5.34】
・京都大賞典【3.1.0.19】
・秋華賞【1.2.1.3】
・アルゼンチン共和国杯【0.1.1.13】
・神戸新聞杯【0.1.1.0】
・凱旋門賞【0.1.0.5】
・菊花賞【0.1.0.4】
・オールカマー【0.0.1.7】
・ヴィクトリアマイル【0.0.1.0】
天皇賞・秋からの参戦は、前走1着馬が2勝、前走2,4,6,7着馬からもそれぞれ1勝ずつでの計6勝と、掲示板外からも勝ち馬が出ており、候補が絞りづらい印象。しかし、天皇賞・秋で5番人気以内だった馬で見ると【6.1.5.10】とこの組の勝ち馬が全頭入る結果に。
ダノンベルーガは前走5番人気、大穴候補に一考としたいところだが、天皇賞・秋で10着以下に敗れた馬のジャパンカップでの成績は【0.1.1.13】で2,3着まで。塗るのは2,3列目に留めておいたほうが良いだろう。
ちなみに、天皇賞・秋の勝ち馬は【2.0.3.0】と馬券内率100%。ドウデュースは3連系の堅軸と言える。人気でも逆らえないか。
また、前走ローテの傾向的にジャスティンパレスは前走4着だが6番人気につき2着まで。ソールオリエンスは強調できる材料がなかった。
■3歳馬の取捨
【3.1.0.19】の京都大賞典組は、勝ち馬は前走3着以内、2着馬でも前走4着まで。そのジャパンカップで2着した2016年のサウンズオブアースは、京都大賞典4着と言っても0秒2差。ここまで格の高いレースにGIIから挑むとなると、最低限好走はしておきたいところ。
今年は宝塚記念覇者のブローザホーンが出走予定だが、京都大賞典では不可解な大敗。ここでの復活は期待薄か。
前走秋華賞組は【1.2.1.3】で馬券内率はなんと57.1%。出てくれば「買い」となる黄金ローテだ。特に秋華賞優勝から臨む馬に限れば【1.1.1.1】で、馬券外に敗れたのは2015年のミッキークイーンのみと驚異的な成績。チェルヴィニアはオークスを優勝しコース実績も十分、ここでも好走が期待できる。
その他、シンエンペラーとファンタスティックムーンがいる前走凱旋門賞組は【0.1.0.5】。馬券内は2014年に2着したジャスタウェイのみ。ただし、この組はジャスタウェイと同年5着だったハープスター以外はすべて外国馬。また、先の2頭以降日本馬の前走凱旋門賞組はいない。そのため、日本馬に限れば【0.1.0.1】で掲示板外なし。シンエンペラーはダービーで美味しい存在だったが、前走ローテの傾向からでもそうなりそう。
なお、ディープインパクト産駒の英・ダービー馬オーギュストロダン参戦は胸高まるところだが、過去10年で海外馬の馬券内は無い。前走ローテとしては「消し」となってしまう。
ジャパンカップ2024 予想コラム一覧
特集
◆【特集】出走予定・枠順、予想オッズetc.「ドウデュースvsオーギュストロダン、日英ダービー馬対決」お役立ち馬券攻略ガイド
◆【記録から読み解く秋GI展望】今秋のトレンド「穴馬激走」継続か ドウデュースはJCで“前例なき連勝”に挑む
◆【海外オッズ】海外ブックメーカー1人気でドウデュースに並んだ馬は……世界の競馬ファンは“オッズ盲点”外国馬を上位に
追い切り評価
◆【追い切り診断】最高評価「S」はドウデュースかチェルヴィニアか 快勝後も「上積み十二分」で文句なしのレベル
◆【追い切り診断】前走海外組の一角に高評価「A」 疲れなく「心身ともにパワーアップ」して順調そのもの
◆【追い切り診断】巻き返し図る素質馬に「B」の低評価 “あっさり白旗”の稽古でメンタル面に陰り
データ分析・過去10年傾向
◆【データ攻略】ドゥレッツァに“馬券内率80%”の追い風 先行脚質の穴候補は「0.0.2.25」で“消し推奨”も
◆【データ攻略】ドウデュースとチェルヴィニアの「買い or 消し」 アーモンドアイも該当の“鉄板級ローテ”は
◆【全頭診断】ドウデュース以外の5歳世代に「3.2.2.0」鉄板級データ 外国馬で“断然買い”はオーギュストロダンか
◆【枠順】3人気以内でも5枠より外は“勝率0%” チェルヴィニア×ルメールは「0.2.0.5」の懸念も浮上
◆【高配当メソッド】1+2人気のワンツー決着2回のみで“賢い買い方”は馬連・3連単 3連複は馬連配当以下が5回
◆【血統展望】オーギュストロダンより“美味しい”外国馬は ランド&ピルサドスキーと共通する「日本適性」
◆【ジャパンカップ2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】チェルヴィニアや外国馬の存在がつくる「人気の盲点」を突く 想定“8人気”前後の伏兵扱いにニヤリ
◆【危険な人気馬】人気先行の感、タイトルホルダーも敗れた「0.0.0.19」 血が示す適性外の舞台で“消し”