第44回ジャパンカップ(11月24日/GI、東京芝2400m)では、天皇賞・秋の覇者ドウデュース、秋華賞馬チェルヴィニア、ディープインパクト産駒の英・ダービー馬オーギュストロダンらが出走予定。
ここでは「ジャパンカップ2024」の出走予定馬、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。
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目次
■「ジャパンカップ2024」枠順・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ゴリアット | セ4 | 58.0 | C.スミヨン | 13.4 | 5 | 仏・F.グラファール | 2 | 2 | ブローザホーン | 牡5 | 58.0 | 菅原明良 | 44.8 | 10 | 栗東・吉岡辰弥 | 3 | 3 | ドウデュース | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 2.3 | 1 | 栗東・友道康夫 | 3 | 4 | ジャスティンパレス | 牡5 | 58.0 | C.デムーロ | 5.6 | 3 | 栗東・杉山晴紀 | 4 | 5 | シュトルーヴェ | 牡5 | 58.0 | 鮫島克駿 | 64.0 | 11 | 美浦・堀宣行 | 4 | 6 | ダノンベルーガ | 牡5 | 58.0 | 松山弘平 | 104.8 | 13 | 美浦・堀宣行 | 5 | 7 | シンエンペラー | 牡3 | 56.0 | 坂井瑠星 | 27.3 | 9 | 栗東・矢作芳人 | 5 | 8 | オーギュストロダン | 牡4 | 58.0 | R.ムーア | 11.4 | 4 | 愛・A.オブライエン | 6 | 9 | チェルヴィニア | 牝3 | 54.0 | C.ルメール | 4.6 | 2 | 美浦・木村哲也 | 6 | 10 | ドゥレッツァ | 牡4 | 58.0 | W.ビュイック | 21.0 | 7 | 美浦・尾関知人 | 7 | 11 | カラテ | 牡8 | 58.0 | 杉原誠人 | 14 | 栗東・音無秀孝 | 7 | 12 | ソールオリエンス | 牡4 | 58.0 | 横山武史 | 21.5 | 8 | 美浦・手塚貴久 | 8 | 13 | ファンタスティックムーン | 牡4 | 58.0 | R.ピーヒュレク | 72.2 | 12 | 独・S.シュタインベルク | 8 | 14 | スターズオンアース | 牝5 | 56.0 | 川田将雅 | 13.5 | 6 | 美浦・高柳瑞樹 |
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◆【ジャパンカップ2024予想/オッズ傾向】「4.3.3.6」該当のジャスティンパレスが“買い” 伏兵は馬券内率60%の年長馬に妙味
※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「ジャパンカップ2024」追い切り診断
追い切り評価:チェルヴィニア
【最終追い切り】レース当週は木村厩舎お馴染みの3頭併せ。直線では左右から挟まれる恒例の形だが、いつも以上にタイトな間隔ながらリズムを崩さず泰然自若の雰囲気で加速していく。結局最優勢の手応えを保って2頭と併入とした。
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追い切り評価:シンエンペラー
【最終追い切り】レース当週は坂井騎手がコンディションを確認する程度の内容。坂路で古馬1勝クラスに取り付いて楽に併走し、追われてバタつき気味の相手に対して優勢の手応えを保って併入とした。重心が高くなったが許容範囲で、自分の走りに集中できていたのは好感。
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追い切り評価:ダノンベルーガ
【最終追い切り】レース当週は同じくジャパンCに出走する僚馬シュトルーヴェを追走するウッド併せ馬。最終コーナーで相手が待つ形でペースダウンしたが、ダノンベルーガは仕掛けられてもすんなり加速できず、結局体が並んだのはわずかな間だけだった。さらに負荷を掛けられても伸び切れず、結局2馬身遅れ入線に終わっている。
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■「ジャパンカップ2024」過去10年データ
前走ローテ
国内最高賞金レースであるジャパンカップは、前走天皇賞・秋組が6勝と、古馬王道路線を歩んできた馬が強い傾向。京都大賞典が3勝、秋華賞が1勝で続き、過去10年間の勝ち馬はこの3レースからしか出ていない。
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血統傾向
「強い馬が強い」というレースの性質なので、血統的に目立った傾向はないのだが、この10年でディープインパクト産駒が2勝、ハーツクライ産駒が2勝、ドゥラメンテ産駒が【0.1.1.1】で複勝率66.7%と、真っ当な日本の王道血統が結果を残す傾向にある。
反対に欧州の首領・サドラーズウェルズ系はのべ12頭が出走して、5着が1回あるだけ。確かに単純に性能が足りない馬が多かったというのも否定はしないが、東京の速い上がりへの対応に苦戦している様子もうかがえる。
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人気・配当傾向
過去10年、1番人気が【5.1.2.2】と堅実。このうち、前走1着馬は【4.0.2.0】複勝率100%。1+2番人気のワンツー決着は2回、1+3番人気は2回、2+3番人気は0回と、近4年で上位人気同士のワンツーが続いている。しかし、2020年以前の6年間では1~3番人気同士のワンツーは0回。1~3+4~5番人気の組み合わせが5回、残る1回は4+7番人気のワンツー決着だった。
馬連の平均配当は2391円、3桁配当は近4年連続で続いており計5回。近4年と2020年以前の6年間で分けると、前者は495円、後者は3685円と、イメージよりもオッズがつくことはしばしばある。
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英国大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズは21日夕方時点、ドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)が4.00倍で1番人気。休み明けの前走天皇賞・秋は上がり3F32秒5の鬼脚で勝利。ラストランまであと2戦、さらなる勝ち星の上積みを目論む。
同1番人気に、チェルヴィニア(牝3、美浦・木村哲也厩舎)。桜花賞は惨敗に終わったが、その後オークス→秋華賞とGI連勝。ジェンティルドンナ、アーモンドアイが古馬の壁を打ち破ったレースで名牝の仲間入りを狙う。
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枠順データ・傾向
過去10年、1枠が【5.4.1.7】勝率29.4%、複勝率58.8%と抜けた成績。回収値は単勝125で唯一プラスをマークする。続くのは2枠【2.0.4.13】、3枠【2.1.1.16】で、残る1勝は7枠【1.1.2.21】と、1~3枠に勝ち馬が集中している。1~3枠のうち、4角10番手以内の馬が制しており、追い込み馬は厳しいものの、その他は脚質に関わらず勝利を手にしている。Cコース替わり2週目ということで内枠優勢が顕著だ。
1~3番人気以内を枠別で見ると1~4枠は【7.5.5.5】、5~8枠は【0.1.1.6】と、人気馬でも外枠は厳しく、内枠から軸を選ぶのがベター。4~5番人気だと、1~4枠【2.1.1.5】、5~8枠【1.2.1.7】と大きな差はない。
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■「ジャパンカップ2024」全頭診断
・1枠1番 ゴリアット
道悪での複数回勝利、サドラーズウェルズ系に行き着く父系……いかにも欧州馬といったバックボーンの持ち主だ。タフな馬場適性が強調されている印象から日本の高速馬場適性には疑問が残るし、道中は中団から後方で脚を溜めるタイプ。1枠1番のアドバンテージもさほど得られないだろう。
・2枠2番 ブローザホーン
グランプリホースの称号を引っ提げて臨んだ前走京都大賞典。スタートから進んでいく気配がなく、勝ち馬から大きく離された最下位に敗れた。あの内容を見せられてしまっては積極的に狙えない。有馬記念に向けた復調度合いを測る一戦と捉えたいところだ。
・3枠3番 ドウデュース
前走天皇賞・秋は鮮やかな大外一気。キャリアを重ねて小回り適性が強調されてきたと思っていただけに、脱帽するしかないパフォーマンスだった。直線以外はほとんど流して走っていたようなもので、連戦のダメージも少ないはず。3枠3番は前が詰まるリスクも考えなければならないが、スムーズに大外に持ち出すことができれば大崩れは考えにくい。
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■「ジャパンカップ2024」軸馬/穴馬予想コラム
穴ライズ:シンエンペラー
大一番・凱旋門賞は10段階のうち7番目の「Tres Souple(=JRA表記は重)」で行われ、勝ち時計2分31秒58とタフな馬場に泣く12着大敗。日本ダービーや愛チャンピオンSの走りを見ても、日本で調教を積んだシンエンペラーが軽い馬場にフィットしているのは間違いなく、この一戦は度外視できる。
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穴ライズ:ドゥレッツァ
同馬の長所を活かせそうなのが、逃げ不在の今回。3歳時には東京芝2000mの2勝クラスで上がり3F32秒7を記録し、瞬発力勝負は望むところ。海外遠征帰りとなるが、前日にも坂路追いを行うなど元気が有り余っており、状態も申し分なしときた。主役のドウデュースは後方待機が濃厚。各馬の意識が「後ろ」にいくのは間違いなく、展開利を考えても馬券内突入は視野に入れたい1頭だ。
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危険な人気馬:オーギュストロダン
近年のジャパンCは日本馬が優勢で、2005年アルカセットを最後に、外国馬は優勝から遠ざかっている。過去10年でも【0.0.0.25】と、馬券圏内にすら入っておらず、厳しい戦いを強いられている。オーギュストロダンを含め、近年では最高と称されるメンバーが来日しているが、地の利で上回る日本馬が優位なのは今年も変わらないだろう。
また、日本の高速馬場への対応という点でも不安は残る。高速コースで知られるサンタアニタで行われた昨年のBCターフでは、2分24秒3の時計で制しており、ある程度の持ち時計で走れることは証明済みだが、力の要る欧州競馬を主戦場としているだけに、2分20~21秒前後の決着になるようだと、果たして自身のパフォーマンスを存分に発揮できるだろうか。
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データ攻略「ドウデュースに【2.0.1.0】の鉄板級データ」
休み明けの前走天皇賞・秋を快勝。4つめのGIタイトルを手に入れたドウデュースが前年4着のリベンジを目論み参戦する。当時はイクイノックスという怪物を意識しつつ、ある程度前めで運んだが、武豊騎乗以降は終いの脚にかけるスタイルが定着。スリル満点の大外一気が届くのか……データが下した判断は?
・前走天皇賞・秋1着かつ今回叩き2戦目【2.0.1.0】
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データ攻略「ドゥレッツァに【3.1.0.1】の追い風」
GIを使われた近2走はいずれも馬券外。逆風にさらされたGI馬・ドゥレッツァが参戦をはたす。世代レベルが疑問視されてきた4歳世代の一角。強力な5歳勢、海外馬相手ではさすがに分が悪いか……そんな声を一掃するデータがこちら。
・前年の菊花賞勝ち馬【3.1.0.1】
◆詳細記事はコチラ⇒◆【ジャパンカップ2024予想/データ攻略】ドゥレッツァに“馬券内率80%”の追い風 先行脚質の穴候補は「0.0.2.25」で“消し推奨”も
■「ジャパンカップ2024」レース概要
開催日:
2024年11月24日(日)15時40分
5回東京8日目 12R
第44回 ジャパンカップ(GI)
施行条件
芝左2400m
3歳上オープン/国際/指定/定量
賞金:
1着 5億円
2着 2億円
3着 1億2500万円
4着 7500万円
5着 5000万円
■「ジャパンカップ2024」東京芝2400mコース解説
スタート地点はホームストレッチの半ば。先行争いはスタンド前を通過しながら繰り広げられ、1コーナーまでの距離は約350m。バックストレッチの中盤に上り坂があり、3コーナーにかけては緩やかな下り。最後の直線は525.9m。直線に入るとすぐ2m上るタフな坂が160m待ち構える。上り切ってからはほぼ平坦。スピードとスタミナの双方を要求され、距離のロスを避けるためは内めを動ける器用さも必要。競走馬として総合力が問われるコースとなっている。
■「ジャパンカップ2024」過去プレーバック
2023年 イクイノックス
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 2 | イクイノックス | 牡4 | 58.0 | C.ルメール | 2:21.8 | 33.5 | 1 | 2着 | 1 | 1 | リバティアイランド | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 | 4 | 33.9 | 2 | 3着 | 8 | 17 | スターズオンアース | 牝4 | 56.0 | W.ビュイック | 1 | 34.0 | 5 |
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2022年 ヴェラアズール
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 3 | 6 | ヴェラアズール | 牡5 | 57.0 | R.ムーア | 2:23.7 | 33.7 | 3 | 2着 | 7 | 15 | シャフリヤール | 牡4 | 57.0 | C.デムーロ | 3/4 | 33.7 | 1 | 3着 | 2 | 13 | ヴェルトライゼンデ | 牡5 | 57.0 | D.レーン | クビ | 34.0 | 4 |
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2021年 コントレイル
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 2 | コントレイル | 牡4 | 57.0 | 福永祐一 | 2:24.7 | 33.7 | 1 | 2着 | 4 | 7 | オーソリティ | 牡4 | 57.0 | C.ルメール | 2 | 34.4 | 3 | 3着 | 2 | 4 | シャフリヤール | 牡3 | 55.0 | 川田将雅 | 1.1/2 | 34.4 | 2 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長