2024年シーズン、ア・リーグ西地区において最下位に沈んでしまったエンゼルス。大谷翔平投手の移籍に加え、シーズン中に怪我人が続出するなどチーム編成が難しくなっていたもののザック・ネト内野手、ローガン・オーハッピー捕手など期待の若手が躍進するなど明るい材料もみえたシーズンだった。
しかしながら、エンゼルスがポストシーズン進出を目指すためには、チームの中心となるべきマイク・トラウト外野手、さらにはエンゼルスと大型契約を交わした後1シーズンをフル稼働した経験のないアンソニー・レンドン内野手の活躍が不可欠ではないだろうか?
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■故障さえなければトラウトは見込みありか
昨シーズン、トラウトは4月に膝を痛め故障者リスト入りすると手術のためにその後の試合を全休。29試合の出場で打率.220、本塁打10本、打点14、OPS.866という成績にとどまった。
近年は怪我がちでフルシーズンを稼働できていないトラウトだが、4月までに本塁打10本放っているところをみると、コンディションさえ整えばまだまだチームの主力として活躍できそう。そんなトラウトの2025年成績を米データサイト『ファングラフス』の予想システムSteamerが算出。これによると、130試合に出場し、打率.251、本塁打31本、打点85、OPS.836という予想になっている。やはり全盛期ほどのスタッツではないものの、出場さえすればある程度の数値を残すという予想なのだろう。
■崖っぷちのレンドン、チームは三塁手候補も補強
一方のレンドンは、開幕から21打席連続ノーヒットと絶不調のスタートとなり4月には左脚を負傷。長期離脱となり、57試合、打率.218、本塁打0本、打点14、OPS.574とキャリアワーストの成績でまたしてもエンゼルスファンの期待を裏切ってしまった。
そんなレンドンの2025年の成績予想は102試合に出場し、打率.244、本塁打8本、打点40、OPS.699となっている。レンドンは予想成績に関しても低く算出されており、今シーズンもかなりの苦戦を強いられるとみられている。
チームとしてもレンドンへの信頼度が低くなっている現れか、6日(日本時間7日)にはホワイトソックスからフリーエージェントとなっていたヨアン・モンカダ内野手と1年500万ドル(約7億5000万円)で契約合意したと現地メディアが報じている。昨季はわずか12試合の出場に終わったが、まだ29歳であり復活の可能性も。レンドンとモンカダ、どちらかがなんとか三塁手として定着してくれればというエンゼルスの苦慮が見え隠れしている。
菊池雄星投手が加入し、再び日本メディアからも注目されるであろうエンゼルス。“キャプテンアメリカ”としてWBCでも国を導いたスター・トラウトとナショナルズ黄金期の立役者レンドンの両雄が揃って背水の陣のシーズンを迎える。
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