23日に東京競馬場で行われる、第42回フェブラリーステークス(GI、ダ1600m)のデータを紹介する。
昨年の優勝馬ペプチドナイル、根岸Sを制したコスタノヴァ、プロキオンS覇者サンデーファンデー、武蔵野S優勝のエンペラーワケアなど、各路線からの好走馬が集結。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■超・結果直結型と超・人気直結型
最上位の格を持つレースだけに、勝ち馬を輩出しているレースはわずかに3つ。勝負する権利を得るためには、ステップの段階で足切りを回避しなくてはならない狭き門となっている。裏を返せば注目すべきところがはっきりしているとも言え、前走ローテから大きなヒントが期待できる。
・根岸S【4.2.3.43】
・チャンピオンズC【3.3.2.9】
・東海S【3.1.1.15】
・東京大賞典【0.1.2.16】
・JBCスプリント【0.1.0.3】
・川崎記念【0.1.0.13】
・チャレンジC【0.1.0.0】
・武蔵野S【0.0.1.1】
・兵庫ゴールドT【0.0.1.0】
前走根岸S組は最多4勝を挙げながらも、出走頭数がアタマ一つ抜けて多いこともあり、馬券内率は17.3%と勝ち馬の出ている3レースの中で最も低いのが特徴。この組からの好走馬はとても傾向がはっきりとしており、「前走2着以内まで」の馬を押さえればいい。
前走根岸Sで2着以内だった馬は【4.2.3.4】でこの組の好走馬すべてがここから、さらに前走根岸S1着馬に限れば【4.1.1.2】と勝率50%、馬券内率75%と、もうそれだけでマークシートを塗るべき成績。今回は2着だったロードフォンスはいないが、1着だったコスタノヴァは出走予定。当馬は東京コースで無類の強さを発揮していることもあり、ここで逆らうのは悪手と言っていいだろう。
続いて、馬券内率47.1%と3レースのなかで最も好走率の高い前走チャンピオンズC組。こちらは前走連対馬からも2例の2着があるものの、“超・結果直結型”だった根岸Sと正反対とも言える傾向で、3勝はすべて前走6着以下だった馬たちによるもの。さらに、そのうち2勝は前走10着以下から出ており、巻き返しの目立つレースとなっている。
ただし、巻き返しはあっても妙味は薄いのが前走チャンピオンズC組の大きな特徴。このレースでのもう1つの傾向が「超・人気直結型」なこと。本番で2番人気以内であれば【3.2.0.0】で連対率100%。2021年に9番人気で2着したエアスピネル以外の連対馬は、すべてここからなのに対し、3番人気以下は先のエアスピネルを除くと【0.0.2.9】と大きな差がある。
この組からは昨年の2着馬ガイアフォースが出走予定だが、実績はあっても人気はそこそこの想定。3列目に塗るのがベターか。
■「ポスト・東海S」プロキオンS組の取捨
もう1つの複数勝利レース、東海Sは時季変更で今年からプロキオンSが代わりとなる。この組は先に挙げた2レースと違い、結果や人気ではなく前走での内容がカギで、1例を除き過去の好走馬はすべて前走の4角で3番手以内だった。
また、例外に当たる2015年2着のインカンテーションも、東海Sの4角では13番手ながらフェブラリーSでは打って変わって4角3番手と先行する競馬。この組からはとにかく「本番でも前に行く馬」をマークしておくべき。
今回は逃げ切り勝ちのサンデーファンデーと2着だったサンライズジパングが出走予定。人気はサンライズジパングの方が上になりそうだが、前者は前走4角先頭で後者は6番手と、ここで紹介した好走傾向では逆。前走着順別でも1着馬【2.0.1.3】に対し2着馬【0.0.0.3】と、データ上ではサンデーファンデーが圧倒的に有利となる。妙味を求めるなら“第3の選択肢”となるここか。
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