【ダンス】Dリーグ唯一のガールズチーム「I’moon」が超えていくもの 「ダンスで新しい世界を」

 

■ダンスを通じて新しい自分に出会い、自分を超えていく

胸中を語るAIRIを見つめるRuuの眼差しは暖かく、優しい。2週に一度の試合をこなす、過酷な練習と競争の中で、チームメンバーのメンタルは常にハードな環境下にあるが、「少しでも楽しく明るくして、つらさやストレスを減らしてあげたい」という、彼女の思いやりがその眼差しに溢れている。

「12回戦を通して、I’moonのいろいろな顔を見せながら、個性と魅力を極限まで引きだして最高のショーケースを披露したいです。一つ一つの作品をとことん練習し、納得のいく出来栄えにまで踊りを高めることはもちろんですが、一番難しいのは、自分たちは絶対に勝てると心から思えるところまで気持ちを持っていくという“自分との戦い”にメンバー全員が勝つことです。」

まだ現時点では思ったような結果を出せていないというRuuだが、徐々に手ごたえは感じていると言う。

「これまでのステージを経て、メンバーの気持ちがだいぶ育ってきました。」

年齢や経験がそれぞれだったメンバーも、Dリーグのラウンドで大舞台を経験するうちに“勝つための気持ち”が育ち、勝利へと進む足並みが揃ってきたということだろう。

Ruuが「I’moon」のために創った個性豊かな作品を一作一作大切に踊っていくことで、一人一人のメンバーが新しい自分に出会い、自分を超えていく。その先には、AIRIの思う「ダンスで新しい世界をつくって、見る人に勇気と元気がでるような、心を動かせる存在になりたい」という願いが叶う未来が待っている。

彼女たちの輝きを見ていたら、そんな確信で心が満たされた。

Advertisement


◆【インタビュー前編】Dリーグ唯一のガールズチーム「I’moon」が描く未来図 「夢の選択肢を増やしたい」

◆日本中の「ダンサー」に幸せをもたらすDリーグ 魂までが踊りだす喜びがここにある

◆神田勘太朗が語る『D.LEAGUE』 世界初日本発プロダンスリーグ 「ダンスは世界を獲れる」

著者プロフィール

Naomi Ogawa Ross●クリエイティブ・ディレクター、ライター
『CREA Traveller』『週刊文春』のファッション&ライフスタイル・ディレクター、『文學界』の文藝編集者など、長年多岐に亘る雑誌メディア業に従事。宮古島ハイビスカス産業や再生可能エネルギー業界のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍中。齢3歳で、松竹で歌舞伎プロデューサーをしていた亡父の導きのもと尾上流家元に日舞を習い始めた時からサルサに嵌る現在まで、心の本業はダンサー。

izukawaya