イニエスタのような選手を日本で育てるために…湘南監督が語る「排除しない文化」の必要性

アンドレス・イニエスタ選手が7月22日、J1リーグ第17節の湘南ベルマーレ戦でJリーグデビューを果たした。

途中出場した試合は0-3で敗れ日本初戦を白星で飾ることができなかったが、「結果はネガティブなものだったけど、デビューできてとても幸せです」と綴っている。

また、選手インタビューでは「ファンに温かく迎えられて、とても喜ばしい日になった」と話す一方で、「負けるのが好きではないので結果に関しては残念に思っている」とコメント。

しかし、続けて「これがこれから始まる素晴らしい物語の第一歩であることを確信しています」と前向きな言葉を残した。

リーガ・エスパニョーラとJリーグの違いをどう見たかとの質問には、適応には時間がかかるもので、まだ違いを分析するには早いとしながらも、「今日プレーをしてとてもフィジカルが強かったり、アジリティーの高い選手が多くて、Jリーグのレベルについてはとても良いものだなと思いました」と感想を述べている。

自身のプレーについても「これから私も練習を続けて、フィットネスも上げていって、より良いプレーをしていければなと思っています」と語った。

小さいから、足が遅いから、弱いからで排除しない文化が必要

この試合では試合後に残した湘南の曺貴裁監督のコメントに、サッカーファンからの注目が集まっている。

イニエスタ選手のプレーを間近で見た曺監督は、「少し前まで日本は体格が似ているスペインのサッカーを参考にすべきとの意見が多かったけど、自分は全然違うことを思っている」と日本サッカーの今後も見据えながらコメントした。

「イニエスタ選手の1番良いところは本当に小さい頃から積み上げた、技術と呼ぶにはおこがましいくらいの状況判断、その力が類い稀な力があるからあのレベルでずっとやってこれたのだと思います。それを日本人と似ているからあのようにしようと思ってもできっこないと思っていて、でもできっこないからと諦めるのではなくて、日本には日本の選手を生かしたサッカーをやっていくことが大事だし、何かの真似をしてもうまくいかないと思っています

(c)Getty Images

イニエスタ選手がボールを持ったときの空気感や、飛び込めない間はロシア・ワールドカップMVPのルカ・モドリッチ選手にも通じるものがあると話し、それは「11歳、12歳、13歳の時に何を教えるか、その時に何を言うかで変わってくるものだと思います」と育成年代での指導法が重要との考えだ。

「育成と呼ばれるカテゴリーがああいう選手を輩出できるように、小さいから、足が遅いから、弱いからで彼らを排除しないような文化が、もうすこし日本の中で出てこないとイニエスタ選手に近づくような選手は輩出できないかなと、個人的にはずっと思ってました。だから、すごくうまいなと思って見てました」

このコメントには「湘南の監督さんめっちゃ良いこと言うやん。JFA幹部に見てほしい」「さすがだな100点のコメントですやん」「湘南の曺監督のコメント素晴らしい!」などの声が寄せられている。

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