■女子は混戦模様、新女王誕生の可能性も
女子は、全仏でもトップシードを務めたアシュリー・バーティ(オーストラリア)が第1シードとして今大会をリードする。全仏では左股関節の怪我から2回戦を棄権、その後大会には出場せずウィンブルドンを迎えた。第2シードにはアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、第3シードにエリナ・スビトリナ(ウクライナ)。第4シードに2020年の全豪チャンピオンのソフィア・ケニン(アメリカ)が選ばれ、トップメンバーとしてライバルたちを迎え撃つ。また、全仏でシンデレラストーリーを実現したバルボラ・クレイチコバ(チェコ)は、第14シードとして登場する。
ディフェンディングチャンピオンであり第2シードに予定されていたシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、会場で元気な姿を見せていたが、ふくらはぎのケガが完治していないと判断し今大会の欠場を決断。これでトップ4シードのうちグランドスラムタイトルを持っているのは、バーティーとケニンの2人だけとなった。女子は再び混戦が予想され、このウィンブルドンの聖地で新女王が誕生しても不思議ではない。そして、そこに再び元女王の姿があってもおかしくないはずだ。
ウィンブルドン7度の優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)は第6シードとして登場。芝での試合勝利率は88.4%、107勝14敗と自己最高を記録しており「私は芝が大好きなの。青々としたコートも好きだし、私は今までこのコートで、かなりうまくやってきたのよ」と大会を前に自信をのぞかせる。彼女が最後にメジャータイトルを獲得したのは4年前の全豪オープンで、彼女はすでに娘のオリンピアを妊娠していた。その後も世界最高峰で戦い続ける“カッコいいワーキングママ”として現役生活を続け、今も変わらず最高のサービスとリターンを武器に存在感を示している。
「私はコート上にいることが好きなのだと思います。コートに立つと自由になれるから。自分の仕事が好きだし、自分のしていることが好き。それ以外に他のインスピレーションは必要ないと思うわ」
今年40歳を迎えるセリーナ。自分のため、娘のために、母としてウィンブルドン8度目のタイトル獲得を狙う。
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◆殿堂プレーヤー、ノボトナに捧げる クレイチコバの全仏オープン単複優勝
著者プロフィール
久見香奈恵
1987年京都府生まれ。10歳の時からテニスを始め、13歳でRSK全国選抜ジュニアテニス大会で全国初優勝を果たし、ワールドジュニア日本代表U14に選出される。園田学園高等学校を卒業後、2005年にプロ入り。国内外のプロツアーでITFシングルス3勝、ダブルス10勝、WTAダブルス1勝のタイトルを持つ。2015年には全日本選手権ダブルスで優勝し国内タイトルを獲得。2017年に現役を引退し、現在はテニス普及活動をはじめ後世への強化指導合宿で活躍中。国内でのプロツアーの大会運営にも力を注ぐ。










