【ボクシング】“モンスター”井上尚弥を刺激できるか、カシメロは二転三転した対戦相手にどう戦うか

 

【ボクシング】“モンスター”井上尚弥を刺激できるか、カシメロは二転三転した対戦相手にどう戦うか
握手するギジェルモ・リゴンドー(左)とジョンリール・カシメロ(右)(2021年8月13日)(C)Getty Images

■荒っぽい戦い方ばかりが印象に残るが、実は技術も高いカシメロ

一方のカシメロは31歳。戦績は30勝(21KO)4敗だが、敗戦を経験しながら強くなり、ライトフライ、フライ、バンタムの3階級でベルトを巻いた。現在6連続KO勝ちと、バンタム級に階級を変えてから調子が上がっている。

チャンスとみるや、かさにかかってなぎ倒す荒っぽいファイターのイメージガ強いが、実はクレバーな防御技術を備えている。リゴンドーに似た長身サウスポーのゾラニ・テテ(南アフリカ)戦では、長いジャブを余裕を持ってかわしながら3ラウンドに右フックでダウンを奪い、左フックの連打でレフェリーストップによるTKO勝ちをしている。

この試合では、バックステップで相手のパンチを見切るテクニックも披露した。フックの強打に加え、接近戦で出す左右のショートアッパーにも威力がある。攻撃力ではベテランのキューバ人より上だろう。

カシメロはリング外でも荒っぽい言動が目立つ。何度も井上を挑発しているのは周知のとおり。今回のドーピング問題でも「大金が稼げる井上戦を優先したいんだ。ビビっているだけだ」とドネアを強烈にこき下ろした。大口を叩いておきながら、井上、ドネアとの対戦前に負けてしまえば、面目丸潰れ。プライドをかけて勝ちにいくだろう。

■オッズはリゴンドー有利だが、カシメロの攻撃力に期待

試合前のオッズは、リゴンドーが2対1でリードしている。元アマチュア王者が勝負に徹すれば、フィリピン人のパンチを交わし切るという見方だろう。キャリア後半のフロイド・メイウェザーがそうだったように、スリルに欠けた試合となり、オッズ通りに決まるかもしれない。

しかし、本欄はあえてカシメロのKOまたは、大差の判定勝ちを予想したい。すでに述べたように、カシメロの技術は高い評価に値する。中盤以降に距離を詰めて、短いアッパーから強いフックを当ててテクニシャンを攻略するとみる。

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心強いのは、翌週に試合を行うマニー・パッキャオと激しい練習を積んでいるという情報だ。同国の英雄から得るものは大きいはずだ。ひとまわり成長したボクシングを展開してほしい。そして、何よりも井上VSカシメロを観てみたい。4団体統一戦の相手はリゴンドーよりカシメロがいい。

15日当日の中継/放送/配信等の視聴方法

日付時間放送・配信媒体概要
8/15(日)11:00~WOWOWライブTV生中継
8/15(日)11:00~WOWOWオンデマンドネット生中継

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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