【天皇賞秋/危険な人気馬】勢いづく4歳一角を消し “秋の盾を勝てない血脈”と「1.0.0.17」の臨戦過程で過度な信頼禁物

【天皇賞秋/危険な人気馬】勢いづく4歳一角を消し “秋の盾を勝てない血脈”と「1.0.0.17」の臨戦過程で過度な信頼禁物

今週は、秋の中距離最強馬決定戦、第170回天皇賞・秋(GI、芝2000m)が東京競馬場で行われる。

今年は、三冠牝馬リバティアイランドをはじめ、ダービー・有馬記念を制したドウデュース、大阪杯覇者ベラジオオペラや、ソールオリエンスジャスティンパレスタスティエーラと、GI馬が6頭エントリー。加えて札幌記念を制したノースブリッジや、ホウオウビスケッツダノンベルーガなど、初GIを狙う重賞ウイナーも集結し、頂点を争うのにふさわしい豪華なメンバーが揃った。

そんな中、“令和の盾男”ルメール鞍上のレーベンスティールが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

◆【天皇賞秋2024予想/全頭診断】人気一角に「勝率80%」で鉄板級か 武豊騎乗ドウデュースは「0.0.0.4」で“消し”も

■GI実績がモノをいう舞台と秋の盾を勝てない血脈

遅れてきた大物、レーベンスティールのGI初制覇が大いに期待されている。4歳を迎えた今年、初戦の新潟大賞典こそ気性難が顔を出し、11着に大敗したが、エプソムCでは59キロを背負いながら豪快な差し切り勝ちを決め、前走のオールカマーも好時計で快勝と、素質の高さを証明。近6年で5勝の“令和の盾男”ルメールが鞍上なら、人気も沸騰しそうだ。

とはいえ、天皇賞・秋ではGI実績が大きくモノをいう舞台。過去10年の連対馬20頭中18頭は、過去にGIで連対を果たした実績がある馬。レーベンスティールのGI経験は、香港ヴァーズ(11着)1戦のみで、国内では初挑戦となるだけに、その点は気がかりだ。

加えて、オールカマーからの臨戦組は、過去10年で【1.0.0.17】と低調で、勝ったのは2018年レイデオロのみ。同馬はすでにダービー馬という勲章を持っており、そのあたりはレーベンスティールと異なる。また近年は、春のGIからの直行組が上位を独占する傾向にあり、秋の前哨戦オールカマーを含めて、毎日王冠や京都大賞典を使われた馬は、好結果を残せていない点も減点材料だ。

そして、レーベンスティールの全5勝は1800mと2200mの距離で挙げたもので、すべて非根幹距離で勝利している点も気にかかる。こういうタイプは非根幹距離のレースに特化していることが多く、2000mや2400mで勝ち切れない。

昨秋のセントライト記念で、GI馬ソールオリエンスを完封している点は評価できるが、近2走のエプソムC、オールカマーはややメンバーにも恵まれた印象があり、トップホースが揃った今回、同様に高パフォーマンスを見せることができるかどうか、これまた疑問符が付く。

父リアルスティール、母父トウカイテイオー、その父シンボリルドルフと、オールドファンにはたまらない血脈だが、名馬と言われた面々も、なぜか天皇賞・秋だけは勝つことができなかった。その血を引くレーベンスティールもまた、天皇賞・秋だけは勝てなかった、という因縁がはらんでいても驚けない。

そのようなことも含めて、ルメールの天皇賞・秋3連覇、および3週連続GI制覇の期待も一身に背負うこととなり、その重圧を跳ね返すような実績のないレーベンスティールに1票を投じることはできない。今回は思い切って「消し」でいってみたい。

天皇賞(秋)2024 予想コラム一覧

特集

◆【天皇賞秋2024特集】出走予定・枠順、予想オッズetc. 「ドウデュース vs. リバティアイランド、最強馬決定戦」お役立ち馬券攻略ガイド

◆【一覧】芸能人・予想家の「天皇賞(秋)」本命・注目馬予想まとめ GI連勝中!気になる本命◎は?

◆【一覧】「天皇賞(秋)」大口投票パトロール 前売り朝イチからリバティアイランドに「250万円」 上位拮抗レースらしく“複勝”に高額集中

追い切り評価

◆【追い切り診断】GI初制覇狙う一角に「S」の最高評価 “ド迫力”で手応え圧倒、待望タイトルに向けて好気配

◆【追い切り診断】展開利からも妙味の想定“8人気前後”に高評価 前走の反動なく「強気の攻めで急上昇」

◆【追い切り診断】実力上位の5歳馬に「B」の辛口評価 「体に違和感があるのか」物足りない調整過程に懸念

データ分析・過去10年傾向

◆【データ攻略】データ攻略】ダービー馬も凡走の“勝率0%”該当は ダノンベルーガとジャスティンパレスの「買い or 消し」

◆【データ攻略】4歳GI馬2頭の「買い or 消し」 “あり得ない加速ラップ”が示す鉄板級の軸候補

◆【全頭診断】人気一角に「勝率80%」で鉄板級か 武豊騎乗ドウデュースは「0.0.0.4」で“消し”も

◆【枠順傾向】レーベンスティールに“8枠の試練” 03年シンボリクリスエス以降勝利なし 伏兵は「外枠の差し馬」にチャンス

◆【高配当メソッド】1人気の4歳牝馬は「3.1.0.0」 5人気以内の決着3回のみで“伏兵”にもしっかり出番あり

◆【血統展望】2連覇の名馬と重なる“絶妙配合” 「キャリアハイのパフォーマンス」の期待大

◆【前走ローテ】宝塚記念に「2.3.1.3」の好走データ 別路線組は“スーパーGII組”に注意

◆【天皇賞秋2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

穴馬予想

◆【穴馬アナライズvol.1】連敗はノーカン可能の実績馬が「地の利」で再浮上 想定“8人気”以下の逆襲

アルテミスS/スワンS 予想コラム一覧

◆【アルテミスステークス2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

◆【スワンステークス2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya