【ホープフルS/出走馬考察】来春の牡馬クラシックを占う出世レース 有力馬の戦力がまるわかり

28日に中山競馬場で第38回・ホープフルS(GI、芝2000m)が行われる。前走サウジアラビアRCを快勝したコマンドライン、新馬→百日草特別を連勝し勢いに乗るオニャンコポン、出世レースと評されているエリカ賞を制したサトノヘリオス、素質馬キラーアビリティなどが出走予定だ。

ここではホープフルSに駒を進めてきた有力馬6頭を分析し、予想のヒントとなる各馬の特徴を数値化しグラフで比較する。

算出方法は以下の通り。

・スピード→デビュー以降の走破時計と上がり3Fのタイム平均値を他馬と比較し数値化
・スタミナ→デビュー以降のラップタイムを前後半に分け、タイム差を基にレースのタフさを他馬と比較し数値化
・騎手→中山2000mで開催されたGIの騎手成績を基に数値化
・血統→→中山2000mで開催されたGIの血統成績を基に数値化
・適性→過去のホープフルS(GIに限る)における走破時計とラップタイムの平均値を有力馬の戦歴(レースラップタイム)と比較し数値化

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【有馬記念/危険な人気馬-前編】人気の一角は“消し” 世代交代を占う今年最後のGPで「買うべきではない」1頭とは

■最高評価は大器キラーアビリティ

コマンドライン

牡 (美)国枝栄
父:ディープインパクト 母:コンドコマンド

・スピード「5」
・スタミナ「3」
・適性「2」
・騎手「5」
・血統「4」

特徴:前走のサウジアラビアRCでは道中2番手で構え、鞍上がなだめる場面がありながらも直線で一気に加速、2着馬以下を突き放した。タイムやメンバーに物足りなさを感じるものの、兄アルジャンナと同様1600m~1800mがベストと思わせるような走法で2000mは長く感じるものの、素質だけでどこまでやれるか注目だ。
評価:★★★★☆

キラーアビリティ

牡 (栗)斉藤崇史
父:ディープインパクト 母:キラーグレイシス

・スピード「5」
・スタミナ「5」
・適性「5」
・騎手「4」
・血統「4」

特徴:前走の萩Sではダノンスコーピオン(朝日杯FS3着)との素質馬対決となったが、直線で先に抜け出すものの、ダノンスコーピオンの末脚に屈し2着に敗れた。評価すべきは2戦目の2歳未勝利(小倉芝2000m)の内容で、従来の2歳コースレコードを1秒7も更新する1分59秒5という驚愕のタイムに加え、ラスト1F10秒8を計測する衝撃の末脚を繰り出す非凡な内容での勝利だった。来春以降の飛躍に大きな期待がかかる一頭なだけに一気のGI獲りもありえる。
評価:★★★★★

ジャスティンパレス

牡 (栗)杉山晴紀
父:ディープインパクト 母:パレスルーマー

・スピード「3」
・スタミナ「5」
・適性「5」
・騎手「3」
・血統「4」

特徴:前走は黄菊賞(芝2000m)に出走。5頭立ての新馬戦に続き、6頭立てという少数頭の競馬となったが、2番手で素直に折り合い、鞍上に逆らう素振りもみせなかった。直線に入ると長くいい脚を使い続け、逃げた2着馬のメイショウゲキリンに競り勝った。半兄はベルモントSなど米GI2勝を挙げたパレスマリスという血統背景があり、いかにも「中長距離向け」といった感じで適性面はメンバー最上位だろう。
評価:★★★★★

オニャンコポン

牡 (美)小島茂之
父:エイシンフラッシュ 母:シャリオドール

・スピード「4」
・スタミナ「5」
・適性「5」
・騎手「2」
・血統「3」

特徴:前走の百日草特別(芝2000m)では抜群のスタートから二の足を使い2番手で競馬を進め、道中は多少力んでしまうところもあったが鞍上がなだめてすぐに折り合った。直線に入り逃げ馬を交わすと、上がり3位となる33秒7の持続性のある末脚を駆使し、迫るホウオウプレミア、レッドラディエンスらの猛追を封じてゴールインした。高い競馬センスに磨きがかかっており、走法からも多少馬場が渋っていても問題にしなさそう。名が注目されがちだが、GI制覇があってもおかしくはないだろう。
評価:★★★★★

フィデル

牡 (栗)友道康夫
父:ハーツクライ 母:ラッキートゥビーミー

・スピード「3」
・スタミナ「5」
・適性「4」
・騎手「4」
・血統「4」

特徴:前走京都2歳Sは、道中逃げ馬を見る形の3番手で競馬を進め、直線では35秒5の持続性のある末脚を繰り出すもジャスティンロックの強襲を受け3着に敗れた。ハーツクライ産駒のなかでは完成度が早いタイプで、ここでの好走も可。今の中山の馬場適正もありそうで注目だ。
評価:★★★☆☆

ボーンディスウェイ※特注馬

牡 (美)牧光二
父:ハーツクライ 母:ウィンドハック

・スピード「4」
・スタミナ「5」
・適性「5」
・騎手「3」
・血統「4」

特徴:前走葉牡丹賞では逃げてクビ差の辛勝だった。接戦の勝利だったとはいえ、走法やラップタイムなどジェネラーレウーノ(皐月賞3着、セントライト記念1着)に相似しており、雄大な馬体の持ち主のためタフな条件で浮上してきそうな一頭。将来的には生粋の中山巧者になる可能性も高く、将来性込みでここも評価しておきたい。
評価:★★★★☆

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ホープフルステークス2021予想コラム一覧

▼穴馬予想
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▼その他データ傾向
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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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