■ドウデュース
【中間調整】昨年5月、イクイノックスとの激戦を制し第89代日本ダービー馬の座を掴んだ。秋は仏遠征し凱旋門賞に挑むも、前哨戦のニエル賞で4着、本番では19着に終わっている。その後は帰国検疫、放牧を挟み12月下旬の段階で2023年前半は京都記念をステップにドバイターフへ進む方針が陣営サイドから示された。12月26日に栗東へ戻り、以来じっくりと京都記念に向け調整されている。1月12日にCWで14-14を出したあたりから徐々に攻め負荷が強められ、2月1日の1週前追いは武豊騎手が騎乗しCWで併せ馬。ギアチェンジの際の反応がいささか遅れたが、伸びそのものにはさすがの迫力があった。
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【最終追い切り】1週前に負荷を掛けたのが実質の最終追いで、レース当週は脚元への負担が少ないポリ単走という皐月賞やダービー時と同じパターンを踏襲。直線に入ったところで手前の変換に手間取ったが、仕掛けられた直線では力強い伸びを示していた。
【見解】仕掛けられての伸びは1週前、レース当週ともにこの馬らしい豪快さがあった。しかし反応からの手前変換、重心の沈め方など体全体で見た連動性は昨年春と比べれば、いささか物足りなさがあった。海外遠征からの帰国初戦とすれば悪くない状態だが、あくまで目標は先。万全とまでは言い切れない。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。