【天皇賞秋2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 本命穴馬予想、追い切り、過去10年データ傾向、オッズ、枠順etc.

 

【天皇賞秋2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 本命穴馬予想、追い切り、過去10年データ傾向、オッズ、枠順etc.
イクイノックス/2022年天皇賞・秋(C)Toshihiko Yanagi

第168回天皇賞・秋(10月29日/GI、東京芝2000m)では、昨年の覇者で現在GI4連勝中のイクイノックス、昨年の日本ダービーでイクイノックスを下したドウデュースが約1年半ぶりに再戦。

このほか、札幌記念で重賞2勝目を挙げたプログノーシス、春の天皇賞馬ジャスティンパレス、大阪杯覇者のジャックドールなど豪華メンバーが集結する。今回、連覇を狙うイクイノックスの断然人気が予想され、多くのプロ予想家・芸能人の本命にも挙がるが、果たして……。

ここでは「天皇賞秋2023」の枠順、オッズ、過去10年データ、過去傾向、追い切り、血統傾向、本命・穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。

◆【速報|天皇賞秋2023】武豊、負傷で無念の乗り替わり……ドウデュースは戸崎圭太が騎乗

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◆【特別編|天皇賞秋2023予想/重賞イチオシDATA】イクイノックスに不吉なデータを発見! 狙うのは前走・非GI組!(外部リンク)

目次

■「天皇賞秋2023」枠順・オッズ

※オッズは2023/10/28の前売り最終
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枠番馬番馬名性齢斤量騎手オッズ人気厩舎
11ノースブリッジ牡558.0岩田康誠108.18美浦・奥村武
22エヒト牡658.0横山和生230.611栗東・森秀行
33ドウデュース牡458.0戸崎圭太3.92栗東・友道康夫
44ダノンベルーガ牡458.0J.モレイラ15.65美浦・堀宣行
55ガイアフォース牡458.0西村淳也41.77栗東・杉山晴紀
66ジャスティンパレス牡458.0横山武史32.36栗東・杉山晴紀
67イクイノックス牡458.0C.ルメール1.41美浦・木村哲也
78ヒシイグアス牡758.0松山弘平120.29美浦・堀宣行
79プログノーシス牡558.0川田将雅11.63栗東・中内田充正
810ジャックドール牡558.0藤岡祐介14.54栗東・藤岡健一
811アドマイヤハダル牡558.0田辺裕信126.210栗東・大久保龍志

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※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。

枠順データ・傾向

イクイノックスが引いた6枠は【0.1.1.17】と勝ち馬ゼロ。【1.0.3.14】の3枠から発走するドウデュースとの比較では分が悪い印象だが、後者が引いた3枠の2桁人気馬合計が6頭に対し、前者は15頭とその差は歴然。馬番7番はイクイノックス自身が昨年勝利した条件でもあり、馬番7番の成績にフォーカスすると【3.0.1.6】単回収値212。連覇に向けて視界良好だ。

◆詳細はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/枠順傾向】イクイノックスの6枠7番は単回収値「212」 馬券内率8.3%の“鬼門”にGI馬

■「天皇賞秋2023」追い切り診断

イクイノックス「S」

1週前の時点でも落ち着きと躍動感に惚れ惚れするものがあったが、今週はさらにブラッシュアップされまさに素軽さ満点といったところ。“現役ラストラン”が噂されるジャパンCに向けて、いくぶん余裕を残している感は否めないが、それでもほぼこの馬がフルにパフォーマンスを発揮できる状態だと言える。連覇&GI5連勝へ、視界良好。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】ドウデュースを上回る「S」の最高評価 「フルにパフォーマンスを発揮できる」

ドウデュース「B」

1週前、最終追いともにギアが上がってからの踏み込み、迫力などは言うことなし。しかし、やや力が入り過ぎているのが機敏さや柔らか味で若干物足りなさも同居するところだ。最終追いでは前肢を叩きつけるような動きが印象的で、マイル以下が良さそうな雰囲気も感じられた。海外遠征を挟んでの7カ月ぶりと考えれば悪くないが、ここで“ガス”を抜いた次戦以降のほうがいい状態で走れそうだ。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】打倒・イクイノックスの一角は辛口「B」の低評価 「機敏さや柔らか味で若干物足りなさ」

ジャックドール「A」

1週前も豪快だったが、やや一本調子で素軽さという意味ではあとひと息。しかしそこでしっかり負荷を掛けたことで、レース当週は一気に素軽さアップ。首をリズミカルに使えていたし、四肢の伸びも抜群だった。札幌記念時から大幅に気配を上げて挑めそうだ。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】ドウデュースを超える高評価「A」 「四肢の伸びも抜群で大幅に気配上昇」

ガイアフォース「A」

素晴らしいバネの持ち主ながら“ネジ”の緩さがあり、完成途上が強調されてきた馬だ。調教も脚元への負担が少ない坂路オンリーで仕上げられてきたが、ようやくしっかりしてきたということか、今回大一番を前にCW追いを“解禁”。反応は上々、伸び脚も豪快でこのひと追いでの効果はかなり大きそうだ。実際、最終追いの坂路単走では以前よりも楽に加速できていた。願い通り高速馬場でのレースとなりそうだし、上位食い込みの可能性十分。

◆【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】イクイノックスに迫る「A」の高評価 「CW追いを解禁し伸び脚も豪快」

■「天皇賞秋2023」全頭診断

イクイノックス「死角は見当たらない」

言わずと知れた昨年の年度代表馬。今年に入っても快進撃は止まらず、ドバイシーマクラシック、宝塚記念とそれぞれ異なる舞台でも負けることはなかった。その前走は美浦の坂路が使えず調整過程に狂いが生じたが、今回は美浦坂路で順調に乗り込みを消化。秋の東京芝は【2.0.0.0】の得意条件でもあり、死角らしい死角は見当たらない。

ドウデュース「瞬発力勝負が向く」

昨年のダービー馬がこのレースで復帰。フランス遠征の惨敗や中山で披露したパフォーマンスの印象は良くないが、中山競馬場を除く国内芝レースでは【5.0.0.0】とパーフェクトな成績を残している。9月半ば頃から稽古を積まれているように、休み明けでも状態は問題なし。ピッチ走法で走るタイプだけに縦長の展開より馬群で息をひそめて瞬発力勝負のほうが競馬はしやすいはず。極端なハイペース想定が見込めない点も魅力だ。

プログノーシス「一枚落ちの印象」

前走札幌記念で重賞2勝目をマーク。特殊な馬場・展開で他馬が苦戦するなか、荒れ馬場をものともしないパワーを証明した一戦と言えよう。ただ、今回の舞台は自身未経験の東京芝。加えて国内GIも初体験だが、過去10年の天皇賞・秋において、国内GIの出走歴がない馬は【0.0.0.15】。金鯱賞は相手に恵まれた感があり、東京巧者の人気馬との比較で一枚落ちる印象は否めない。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/全頭診断】ドウデュースに「5.0.0.0」 人気一角には「0.0.0.15」で“消し”選択も

■「天皇賞秋2023」軸馬/穴馬予想コラム

データ攻略vol.1「イクイノックスとプログノーシスの100 or 0%」

■イクイノックスに該当の【3.0.1.0】
昨年秋から怒涛のGI4連勝。国内の枠を飛び越え、世界にその名を轟かすのがイクイノックスだ。 デビューから一貫して手綱を握るC.ルメールは本レースをアーモンドアイで連覇。先週の菊花賞でもドゥレッツァで“神騎乗”を披露したが、連覇を達成するうえで追い風となるデータがこちら。

・前走国内GIで1人気かつ東京芝2000m勝利あり【3.0.1.0】

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

データ攻略vol.2「ジャックドールとガイアフォースの100 or 0%」

■ジャックドールは【3.0.0.0】条件合致の可能性大
昨年の天皇賞・秋は4着。この馬の戦法から、レース後に賛否両論入り乱れたことは記憶に新しいだろう。「逃げるべきだった」「馬を一番知る騎手の判断だから控えて正解」。あれから1年、人馬ともにリベンジを期する今回は以下のデータが該当する可能性が高いと見た。

・前走から中2カ月以上かつ逃げ戦法【3.0.0.0】

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/データ攻略】ジャックドールとガイアフォースの「100 or 0%」 穴馬2頭の評価が真っ二つ

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穴ライズ「ジャスティンパレス」

春のグランプリから4カ月ぶりの久々となるが、直前の追い切りでは素軽い動きを披露しているように臨戦態勢は整っている。それに道中でタフな流れになれば、長い直線での追い比べでスタミナが大きな武器になりそう。この人気なら馬券妙味は十分で、好配当の使者となりえる資格を持った馬だ。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/穴馬アナライズ】「ダノンベルーガより、実績面は明らかに上」 前日“6人気”前後の妙味

穴ライズ「ジャックドール」

今回はパンサラッサ不在で、自分でペースを作れそうなメンバー構成。中間の動きも絶好で、今のところ天気も良く良馬場でできる可能性が高いだけに明らかに条件は好転する。8枠からの発走も、少頭数11頭立てならネガティブに考える必要もまったくない。この単勝オッズなら頭に置いても面白い存在で、押し切るシーンまで期待したい。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/穴馬アナライズ】「プログノーシスとの勝負付けは済んでいない」 単勝オッズ“2桁”確定の刺客

穴ライズ「ガイアフォース」

ストライドの大きい走法から広い東京コースはベストの条件で、良馬場の時計勝負も歓迎。さらに最内に入ったノースブリッジや、最後まで渋太いジャックドールなどが、序盤から色気を出して飛ばしそう。道中は縦長の展開となる可能性が高く、マイルの早い流れで揉まれた経験からスムーズに好位で流れに乗れそうだ。先に抜け出して、そのまま先頭でゴールを駆け抜けるまであっていい。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/穴馬アナライズ】「スピードの絶対値はイクイノックスより……」 想定オッズ“40倍”前後の盲点

危険な人気馬「プログノーシス」

過去10年、前走上がり3F最速だった馬の成績は、GIの場合【3.2.2.2】と信頼度は高めだが、GIIだった場合は【4.0.0.13】とピンパー要素が強く安定感に欠ける。川田騎手とのコンビでは6戦6勝と相性抜群のプログノーシス。このまま連勝を伸ばすと考えるか、それともそろそろ止まり頃と考えるか……。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/危険な人気馬】上がり最速がウリも……“消し”材料となる「4.0.0.13」のピンパー要素

WIN5「天皇賞・秋は一点突破」

イクイノックスが狙う天皇賞・秋の連覇は、2019、20年のアーモンドアイと02、03年のシンボリクリスエスのみが達成。秋の盾連覇の難易度の高さがうかがえるデータだ。ドバイシーマクラシックを制したイクイノックスは次走ジャパンCに参戦予定。仮に同レースを勝つと優勝賞金の他に報奨金として約2億6000万円のボーナスが出るということもあり、次を見据えた余力残しの仕上げを想定すると、一瞬の隙をつかれる可能性は十分にある。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/WIN5】イクイノックスとドウデュースの片方は“消し” WIN2~4は2点に絞り少点数で攻略

■「天皇賞秋2023」東京芝2000mコース解説

競馬コース図_東京芝2000m

東京芝2000mコース図

1コーナー奥のポケットスタート。約100mで最初のコーナーへ突入し、長いバックストレートを走って3コーナーへ。3コーナー手前から緩い上り坂、3~4コーナーは下り坂となり、高低差2.1mのアップダウンがある。直線は新潟外回りに次ぐ525.9m。

1コーナーまでが短く、外枠に入った逃げ・先行は不利。また、道中のアップダウンに加え、直線の長さから中盤でペースが緩み、瞬発力勝負になりやすい。とはいえ、高速馬場になる傾向にあり、追込一辺倒も難しく、好位~中団からの競馬が理想。

■「天皇賞秋2023」過去10年データ

脚質傾向「前走上がり1位は7勝」

過去10年、逃げ【0.1.2.7】、先行【4.4.2.28】、差し【6.4.3.51】、追込【0.1.3.41】。差しが最多6勝を挙げ、勝率9.4%をマーク。イクイノックス、エフフォーリア、アーモンドアイなどが堂々の差し切り勝ちを飾ったシーンは記憶に新しい。実数こそ差し優勢だが、勝率で見ると先行が10.5%で、複勝率も差しの20.3%よりも高い26.3%を記録している。また、逃げ残りの可能性も十分にあるレースだ。

上がり3Fの順位別成績を見てみると、上がり1位が【4.5.1.3】連対率69.2%を誇る。良馬場で開催されれば上がり3F32秒~33秒台の脚を求められ、東京らしく軽い馬場に対応できる切れ味も必要だ。前走の上がり順位別成績を見ても1位は【7.2.2.21】勝率21.9%と抜けている。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/脚質傾向】その豪脚はイクイノックスと同等 「7/10」勝ち馬輩出のデータとは?

前走ローテ「春GI直行組が優勢」

勝ち星を挙げているレースに偏りはないものの、9月のGIIを使っている組よりも春GIからの直行組が優勢。安田記念組の2勝はGI9冠のアーモンドアイで、2、3着にはグランアレグリアやダノンプレミアムなど生粋のマイラー達がスピードを活かし、東京2000mで台頭している。

宝塚記念組は2017年の勝ち馬キタサンブラックと14年2着のジェンティルドンナが前走9着からの巻き返し。前走2桁着順以外であれば好走可能とのデータだ。

次点は毎日王冠組だが、2014年以降は勝ち馬が出現していない。近年主流となっている、ゆとりあるローテが好まれる点が影響しているのだろう。同組からは4、5歳馬の活躍が多く、その成績は【2.1.4.13】勝率10.0%、複勝率35.0%に上る。3着に入った2019年アエロリットや18年キセキはこのローテだった。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/前走ローテ】ドウデュースに「0.0.0.4」 “押さえるべき”想定9人気以下の穴馬

人気傾向「単勝1倍台は意外に……」

過去10年、1番人気は【6.2.1.1】勝率60.0%、連対率80.0%、複勝率90.0%。唯一、馬券外に敗れたのは10着だったスワーヴリチャードのみ。とは言っても、同馬はスタートで接触して2馬身の出遅れ、4コーナーでもぶつけられて不利を受けており、不運の大敗と判断できる。基本的には1番人気が強いレースと言える。

しかし、1986年から遡って見ると、単勝1倍台の馬の成績は【2.2.0.3】でアーモンドアイの他に、89年オグリキャップ(2着)、91年メジロマックイーン(1着入線も18着降着)、94年ビワハヤヒデ(5着)、97年バブルガムフェロー2着。もうひとつの着外は98年サイレンススズカの競走中止によるもの。アーモンドアイ以外はすべて4歳牡馬で、1着入線がありながらも優勝馬はいまだに出ていない。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/人気傾向】イクイノックスに鬼門データ “単勝オッズ1倍台”なら……優勝馬ゼロ

血統傾向「注目はモーリス産駒」

過去5年、東京芝2000mの最多33勝は【33.37.31.174】のディープインパクト。本レースでもコントレイル、フィエールマン、グランアレグリアなど錚々たる顔ぶれが好走している。これに続くのは【18.21.18.127】のハーツクライ、次点は【16.9.5.58】のキングカメハメハ。【10.7.4.19】のモーリス、さらには【10.5.6.41】のエピファネイアと続く。

注目すべきはモーリス産駒。2020年デビューの種牡馬ゆえ母数は少ないものの、過去5年の血統データで上位にランクインをはたした。馬券内率52.5%と群を抜く成績を残しており、ここは買いと見た。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023予想/血統予想】単回収値300超+馬券内率52%条件 「想定7人気以下の2頭は買い」

「天皇賞秋2023」特別コラム

イクイノックスの“資格と刺客”

唯一付け入る隙があるとすれば、大目標がジャパンCである点。ドバイシーマCとジャパンCの同一年制覇ならボーナス賞金200万ドル(約2億6000万円)が出る。天皇賞・秋の結果を抜きに、ジャパンCに優勝すればアーモンドアイを超え歴代賞金王の座に就く。大目標に掲げるのは当然と言える。

ジャパンCが「100」とすれば、天皇賞・秋は「85から90」くらいか。それでも勝ち負けできるほどの実力は疑いようがないが、イクイノックスがこの先を含め、「負けてもいい」と言える場面は、既にタイトルを獲得しているここしかない。

では、この馬を負かすとしたら……。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023】イクイノックスの“資格と刺客” 「この先を含め負けるとすれば、ここしかない」

「天覧競馬と、ドウデュースと武豊」

天皇賞・秋2回目の天覧競馬が、2012年。レースは、快速馬シルポートが飛ばし、前半1000m57秒3のハイペース。直線、日本ダービー2着のフェノーメノが抜け出し、これを目がけてルーラーシップらが追い上げるなか、漆黒のサラブレッドが内ラチ沿いから閃光のように突き抜けた。

2年前に日本ダービーを制し、長らく勝ち星から遠ざかっていたエイシンフラッシュの復活劇だった。

鞍上M.デムーロはウイニングランの後、スタンド前で下馬。ヘルメットを取り膝をついて両陛下に深々と一礼を捧げた。本来、検量前の下馬は禁じられているが、JRAが「陛下の御前で不正行為などあるはずもない」と、不問としたエピソードもファンの間で話題となった。

ホースマンの想いがそうさせるのか、観戦する我々がそう感じるのか、天覧競馬では「ドラマ」が生まれる。

◆詳細記事はコチラ⇒【天皇賞秋2023】「天覧競馬と、ドウデュースと武豊」 11年前に見たダービー馬の意地と最敬礼の残像

■「天皇賞秋2023」レース概要

開催日
2023年10月29日(日)15時40分
4回東京9日目 11R
第168回 天皇賞・秋(GI)

施行条件
芝左2000m(Bコース)
3歳上オープン/国際/指定/定量

賞金
1着 2億円
2着 8,000万円
3着 5,000万円
4着 3,000万円
5着 2,000万円

※秋古馬三冠(天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念)達成ボーナスは内国産馬2億円、外国産馬1億円

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■「天皇賞秋2023」過去プレーバック

2022年 イクイノックス

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着47イクイノックス牡356.0C.ルメール1:57.532.71
2着23パンサラッサ牡558.0吉田豊136.87
3着35ダノンベルーガ牡356.0川田将雅クビ32.84

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日本ダービー2着から直行したイクイノックスが、前半1000m57秒4のハイペースで逃げたパンサラッサを上がり3F32秒7の豪脚で差し切り。前年のエフフォーリアに続く史上5頭目の3歳馬Vを達成。キャリア5戦の天皇賞・秋制覇は史上最短となった。

2021年 エフフォーリア

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着35エフフォーリア牡356.0横山武史1:57.933.23
2着11コントレイル牡458.0福永祐一133.01
3着59グランアレグリア牝556.0C.ルメールクビ33.82

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前年の無敗三冠馬コントレイル、1200mと1600mのGIを制し3階級制覇を狙うグランアレグリア、皐月賞馬エフフォーリアが3強を形成。先に抜け出したグランアレグリアをエフフォーリアが捕らえ、コントレイルの追撃を振り切り、19年ぶりの3歳馬Vを飾った。

2020年 アーモンドアイ

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着79アーモンドアイ牝556.0C.ルメール1:57.833.11
2着56フィエールマン牡558.0福永祐一1/232.75
3着67クロノジェネシス牝456.0北村友一クビ32.82

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前年の覇者アーモンドアイが単勝1.4倍。2番人気に宝塚記念覇者のクロノジェネシスと牝馬2頭が人気を集めた。結果は好位から抜け出したアーモンドアイが春の天皇賞馬フィエールマンの追撃を振り切り連覇を達成。歴代最多の芝GIレース8勝目を挙げた。

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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。