【天皇賞・秋/データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

 

【天皇賞・秋/データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは
イクイノックス/2022年天皇賞・秋(C)Toshihiko Yanagi

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今週は東京競馬場で天皇賞・秋(芝2000m)が行われる。世界最強馬の称号を得たイクイノックスと同馬をダービーで下したドウデュースが3度目の激突。スーパーGII・札幌記念を制したプログノーシスを含めた3頭が上位人気の想定となっている。

ここでは、過去10年データからイクイノックスとプログノーシスの人気馬2頭にフォーカスした「100 or 0%」データを取り上げる。

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■イクイノックスに該当の【3.0.1.0】

昨年秋から怒涛のGI4連勝。国内の枠を飛び越え、世界にその名を轟かすのがイクイノックスだ。 デビューから一貫して手綱を握るC.ルメールは本レースをアーモンドアイで連覇。先週の菊花賞でもドゥレッツァで“神騎乗”を披露したが、連覇を達成するうえで追い風となるデータがこちら。

・前走国内GIで1人気かつ東京芝2000m勝利あり【3.0.1.0】

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キタサンブラック、アーモンドアイ、エフフォーリアと3頭の勝ち馬を輩出。馬券内率に換算すると100%で、直近GIの人気馬×当舞台の実績との掛け算で生まれた“100%データ”だ。

もうひとつ、イクイノックスには秋の東京芝成績【2.0.0.0】というデータも存在する。母数こそ少ないが、いずれも重賞レースでの完勝であることを踏まえると数字の信ぴょう性は決して低くないだろう。今回引き当てた馬番7番は昨年と同じ。連覇に向けて死角はない。

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■プログノーシスには【0.0.0.15】の向かい風が

その一方で、死角ありと言わざるを得ないのが札幌記念を圧勝して臨むプログノーシスだ。シャフリヤール、エフフォーリアと同じ5歳世代の遅れてきた大物。海外GI連対歴もある現役屈指のポテンシャルにクエスチョンマークがついてしまうそのデータとは?

・国内GIの出走歴なし【0.0.0.15】

15頭すべてが馬券外の“0%データ”に該当。国内GI特有の雰囲気を経験していない同馬にとって鬼門と言える数字が出てしまっている。

その代表例として、2015年の天皇賞・秋を挙げたい。重賞を含む3連勝で臨んだエイシンヒカリとドゥラメンテ世代の素質馬・アンビシャス。いずれも初の国内GI挑戦ながら4人気以内の支持を集めたが、力及ばず馬券外に敗れた。混戦ムードの一戦を制したのは、本レースを迎えるまでに6度のGI経験を持つラブリーデイ。馬もまた“場慣れ”が必要なのだろう。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。