【天皇賞・秋/人気傾向】イクイノックスに鬼門データ “単勝オッズ1倍台”なら……優勝馬ゼロ

 

天皇賞過去10年の人気傾向
天皇賞過去10年の人気傾向

29日に東京競馬場で行われる第168回天皇賞・秋(GI、芝2000m)のデータを紹介する。

春秋グランプリ制覇を遂げてGI4連勝中のイクイノックス、ドバイターフ取消後からの始動戦となるドウデュース、宝塚記念3着のジャスティンパレスや、札幌記念を制して国内GI初挑戦のプログノーシスら、豪華なメンバーが出走予定となった。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。

◆【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】ドウデュースを上回る「S」の最高評価 「フルにパフォーマンスを発揮できる」

■1番人気が人気に応えて好走するレース

過去10年、1番人気は【6.2.1.1】勝率60.0%、連対率80.0%、複勝率90.0%。唯一、馬券外に敗れたのは10着だったスワーヴリチャードのみ。とは言っても、同馬はスタートで接触して2馬身の出遅れ、4コーナーでもぶつけられて不利を受けており、不運の大敗と判断できる。基本的には1番人気が強いレースだ。

今年はイクイノックスが単勝1倍台の1番人気に推されそう。直近で単勝1倍台に推されたのは2019年、20年と連覇を飾ったアーモンドアイ。2019年は単勝1.6倍、翌年が1.4倍だった。

Advertisement


1986年から遡って見ると、単勝1倍台の馬の成績は【2.2.0.3】でアーモンドアイの他に、1989年オグリキャップ(2着)、91年メジロマックイーン(1着入線も18着降着)、94年ビワハヤヒデ(5着)、97年バブルガムフェロー2着。もうひとつの着外は1998年サイレンススズカの競走中止によるものだ。アーモンドアイ以外はすべて4歳牡馬で、1着入線がありながらも優勝馬はいまだに出ていない。ある意味、鬼門のデータとなっているが、イクイノックスのようにGIを4勝も挙げていた馬もいなかった。

2番人気は【1.2.2.5】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。昨年は海外遠征帰りのシャフリヤールが4着に敗れ、2021年はグランアレグリア、20年はクロノジェネシスが3着と、直近では連対に絡めず人気以下の走りが続いている。

次に3番人気は【1.1.1.7】勝率10.0%、連対20.0%、複勝率30.0%。2021年にエフフォーリアが勝利しているものの、1、2番人気と比較すると一気に信頼度が低くなる。

UMAJIN.net「競馬サロン」無料キャンペーン

■中穴の毎日王冠組に警戒

注目は5~7番人気で、合わせて【2.3.4.21】勝率6.7%、連対16.7%、複勝率30.0%。過去10年のうち8回で好走。昨年は7番人気のパンサラッサ、2020年は春の盾を制したフィエールマンが2着。他にもこのゾーンではアエロリットやキセキ、ステファノス、スピルバーグ、ジャスタウェイといった毎日王冠組の活躍が目立っている。

過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは1回、1+2番人気は3回、1+3番人気は2回、2+3番人気は0回と、全体的に堅めの決着。3連複で万馬券があったのは1+10+6番人気決着だった2015年の2万5850円と、1+2+13番人気の決着だった2017年の1万5290円のみ。

1番人気が絶対的な軸馬となるために配当は安めになるが、3番人気が低調な傾向にある中で、近年では2番人気も不振であるため中穴の台頭に期待できる。波乱はあまりないが、少点数で好配当を狙いやすいレースと言えるだろう。

天皇賞(秋)2023 予想コラム一覧

馬券攻略ガイド

◆【天皇賞秋2023】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズetc.

追い切り診断

◆【追い切り診断】ドウデュースを上回る「S」の最高評価 「フルにパフォーマンスを発揮できる」

◆【追い切り診断】打倒・イクイノックスの一角は辛口「B」の低評価 「機敏さや柔らか味で若干物足りなさ」

◆【追い切り診断】ドウデュースを超える高評価「A」 「四肢の伸びも抜群で大幅に気配上昇」

◆【追い切り診断】イクイノックスに迫る「A」の高評価 「CW追いを解禁し伸び脚も豪快」

データ攻略

◆【データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

◆【データ攻略】ジャックドールとガイアフォースの「100 or 0%」 穴馬2頭の評価が真っ二つ

10/28~29 重賞全頭診断

◆【天皇賞秋2023/全頭診断】ドウデュースに「5.0.0.0」 人気一角には「0.0.0.15」で“消し”選択も

◆【スワンS2023/全頭診断】想定10人気以下に「3.0.2.1」 波乱含みのGII戦

◆【アルテミスS2023/全頭診断】「この馬の前走には驚かされた」 想定4人気以下にロックオン

穴馬予想

◆【危険な人気馬】上がり最速がウリも……“消し”材料となる「4.0.0.13」のピンパー要素

◆【WIN5】イクイノックスとドウデュースの片方は“消し” WIN2~4は2点に絞り少点数で攻略

血統予想

◆【血統予想】単回収値300超+馬券内率52%条件 「想定7人気以下の2頭は買い」

枠順・人気・過去10年データなど

◆【全頭プロフィール】イクイノックスvs.ドウデュース 2強に割って入る「6.0.0.0」の刺客

◆【前走ローテ】ドウデュースに「0.0.0.4」 “押さえるべき”想定9人気以下の穴馬

◆【枠順】イクイノックスの6枠7番は単回収値「212」 馬券内率8.3%の“鬼門”にGI馬

◆【脚質傾向】その豪脚はイクイノックスと同等 「7/10」勝ち馬輩出のデータとは?

◆イクイノックスの“資格と刺客” 「この先を含め負けるとすれば、ここしかない」

◆「天覧競馬と、ドウデュースと武豊」 11年前に見たダービー馬の意地と最敬礼の残像

文●SPREAD編集部