29日に東京競馬場で行われる第168回天皇賞・秋(GI、芝2000m)のデータを紹介する。
春秋グランプリ制覇を遂げてGI4連勝中のイクイノックス、ドバイターフ取消後からの始動戦となるドウデュース、宝塚記念3着のジャスティンパレスや、札幌記念を制して国内GI初挑戦のプログノーシスら、豪華なメンバーが出走予定となった。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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目次
■1番人気が人気に応えて好走するレース
過去10年、1番人気は【6.2.1.1】勝率60.0%、連対率80.0%、複勝率90.0%。唯一、馬券外に敗れたのは10着だったスワーヴリチャードのみ。とは言っても、同馬はスタートで接触して2馬身の出遅れ、4コーナーでもぶつけられて不利を受けており、不運の大敗と判断できる。基本的には1番人気が強いレースだ。
今年はイクイノックスが単勝1倍台の1番人気に推されそう。直近で単勝1倍台に推されたのは2019年、20年と連覇を飾ったアーモンドアイ。2019年は単勝1.6倍、翌年が1.4倍だった。
1986年から遡って見ると、単勝1倍台の馬の成績は【2.2.0.3】でアーモンドアイの他に、1989年オグリキャップ(2着)、91年メジロマックイーン(1着入線も18着降着)、94年ビワハヤヒデ(5着)、97年バブルガムフェロー2着。もうひとつの着外は1998年サイレンススズカの競走中止によるものだ。アーモンドアイ以外はすべて4歳牡馬で、1着入線がありながらも優勝馬はいまだに出ていない。ある意味、鬼門のデータとなっているが、イクイノックスのようにGIを4勝も挙げていた馬もいなかった。
2番人気は【1.2.2.5】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。昨年は海外遠征帰りのシャフリヤールが4着に敗れ、2021年はグランアレグリア、20年はクロノジェネシスが3着と、直近では連対に絡めず人気以下の走りが続いている。
次に3番人気は【1.1.1.7】勝率10.0%、連対20.0%、複勝率30.0%。2021年にエフフォーリアが勝利しているものの、1、2番人気と比較すると一気に信頼度が低くなる。

■中穴の毎日王冠組に警戒
注目は5~7番人気で、合わせて【2.3.4.21】勝率6.7%、連対16.7%、複勝率30.0%。過去10年のうち8回で好走。昨年は7番人気のパンサラッサ、2020年は春の盾を制したフィエールマンが2着。他にもこのゾーンではアエロリットやキセキ、ステファノス、スピルバーグ、ジャスタウェイといった毎日王冠組の活躍が目立っている。
過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは1回、1+2番人気は3回、1+3番人気は2回、2+3番人気は0回と、全体的に堅めの決着。3連複で万馬券があったのは1+10+6番人気決着だった2015年の2万5850円と、1+2+13番人気の決着だった2017年の1万5290円のみ。
1番人気が絶対的な軸馬となるために配当は安めになるが、3番人気が低調な傾向にある中で、近年では2番人気も不振であるため中穴の台頭に期待できる。波乱はあまりないが、少点数で好配当を狙いやすいレースと言えるだろう。
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枠順・人気・過去10年データなど
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文●SPREAD編集部