【天皇賞・秋/危険な人気馬】上がり最速がウリも……“消し”材料となる「4.0.0.13」のピンパー要素

 

【天皇賞・秋/危険な人気馬】上がり最速がウリも……“消し”材料となる「4.0.0.13」のピンパー要素

◆【天皇賞秋2023予想特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 本命穴馬予想、追い切り、過去10年データ傾向、オッズ、枠順etc.

今週は秋の中距離王決定戦、第168回天皇賞・秋(GI、芝2000m)が東京競馬場で行われる。

今年は世界ランク1位、国内外のGI4連勝中の現役最強馬イクイノックスが断然の主役。対するは昨年のダービーでイクイノックスを破ったドウデュース、天皇賞春秋連覇を狙うジャスティンパレス、大阪杯覇者ジャックドールなど、登録馬13頭にとどまったが、ハイレベルなメンバーが揃った。

そんな中、GI未勝利ながら金星を狙うプログノーシスが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

◆【天皇賞秋2023予想/追い切り診断】ドウデュースを上回る「S」の最高評価 「フルにパフォーマンスを発揮できる」

■近年のレース傾向に不向きなタイプ

現役最強馬の参戦が影響したか、フルゲート割れの少頭数で行われることになる今年の天皇賞・秋。それでもGI馬5頭が集結し、上位人気に支持されそうなメンバーは甲乙つけがたい戦績で、イクイノックスがいなければ堂々主役を張れるメンバーばかり。

プログノーシスもその中の1頭で、今年に入ってGII2勝、香港のGI・QE2世Cでは2着に入るなど充実一途。大金星を狙える位置につけているが、GI未勝利という点でやはり格という面では他のメンバーより一枚落ちる。

国内のレースでは、9戦中8戦で上がり最速の瞬発力を見せている本馬だが、近年の天皇賞・秋は過去5年、1分58秒を切る高速時計で決着しており、道中緩みのないラップが続き、好位・中団につけて長くいい脚を使える馬が好走するレースになっている。

Advertisement


前走の札幌記念では、早めの仕掛けで4コーナー2番手から押し切ったプログノーシスだが、本来は中団後方から終いの脚で勝負するタイプ。今回、再び末一辺倒の戦法になると脚を余してしまうのではないか。

UMAJIN.net「競馬サロン」無料キャンペーン

■前走GIIの上がり3F最速はピンパー

過去10年、前走上がり3F最速だった馬の成績は、GIの場合【3.2.2.2】と信頼度は高めだが、GIIだった場合は【4.0.0.13】とピンパー要素が強く安定感に欠ける。さらに勝ち馬4頭中3頭は、当日1~2番人気に支持されており、3番人気以下になるとほぼ馬券圏外。プログノーシスが当日どこまで人気に推されるか、そのあたりも気になるところだ。

また当日馬体重480~519キロの馬が【9.3.6.75】と、好走率の高いボリュームゾーン。プログノーシスはデビュー戦の480キロが最高体重で、それ以外は470キロ台での出走が続いている。今回、少しでも馬体が増えていないと、データ的には割り引きが必要だ。

川田騎手とのコンビでは6戦6勝と相性抜群のプログノーシス。このまま連勝を伸ばすと考えるか、それともそろそろ止まり頃と考えるか…。筆者の考えは後者だ。初めての関東圏での競馬、加えて府中コースもカギとなりそう。イクイノックスの相手探しの一戦、と目される今年の天皇賞・秋において妙味を考えると、ここは思い切って「消し」ておきたい1頭だ。

天皇賞(秋)2023 予想コラム一覧

馬券攻略ガイド

◆【天皇賞秋2023】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズetc.

追い切り診断

◆【追い切り診断】ドウデュースを上回る「S」の最高評価 「フルにパフォーマンスを発揮できる」

◆【追い切り診断】打倒・イクイノックスの一角は辛口「B」の低評価 「機敏さや柔らか味で若干物足りなさ」

◆【追い切り診断】ドウデュースを超える高評価「A」 「四肢の伸びも抜群で大幅に気配上昇」

◆【追い切り診断】イクイノックスに迫る「A」の高評価 「CW追いを解禁し伸び脚も豪快」

データ攻略

◆【データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

◆【データ攻略】ジャックドールとガイアフォースの「100 or 0%」 穴馬2頭の評価が真っ二つ

10/28~29 重賞全頭診断

◆【天皇賞秋2023/全頭診断】ドウデュースに「5.0.0.0」 人気一角には「0.0.0.15」で“消し”選択も

◆【スワンS2023/全頭診断】想定10人気以下に「3.0.2.1」 波乱含みのGII戦

◆【アルテミスS2023/全頭診断】「この馬の前走には驚かされた」 想定4人気以下にロックオン

穴馬予想

◆【WIN5】イクイノックスとドウデュースの片方は“消し” WIN2~4は2点に絞り少点数で攻略

血統予想

◆【血統予想】単回収値300超+馬券内率52%条件 「想定7人気以下の2頭は買い」

枠順・人気・過去10年データなど

◆【全頭プロフィール】イクイノックスvs.ドウデュース 2強に割って入る「6.0.0.0」の刺客

◆【前走ローテ】ドウデュースに「0.0.0.4」 “押さえるべき”想定9人気以下の穴馬

◆【枠順】イクイノックスの6枠7番は単回収値「212」 馬券内率8.3%の“鬼門”にGI馬

◆【脚質傾向】その豪脚はイクイノックスと同等 「7/10」勝ち馬輩出のデータとは?

◆【人気傾向】イクイノックスに鬼門データ “単勝オッズ1倍台”なら……優勝馬ゼロ

◆イクイノックスの“資格と刺客” 「この先を含め負けるとすれば、ここしかない」

◆「天覧競馬と、ドウデュースと武豊」 11年前に見たダービー馬の意地と最敬礼の残像

◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。