11月19日に京都競馬場で行われる第40回マイルCS(GI、芝1600m)のデータを紹介する。
毎日王冠3着から本番で巻き返しを図るシュネルマイスターや、安田記念2着からの直行ローテとなるセリフォスといった実績上位馬をはじめ、富士S勝ちのナミュール、毎日王冠を制し4連勝中のエルトンバローズなど勢いそのままにタイトルを目指す馬が激突。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【マイルチャンピオンシップ2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド/出走予定・枠順・オッズetc. 「GI馬2騎を上回る追い切り評価『S』出現」
目次
■前哨戦の着順よりも人気を重視
過去10年、出走数が多いのは富士S組。2020年GII昇格後も変わらず連対数でもトップをマークするが、勝率5.9%、複勝率15.7%はやや物足りない。しかし、このうち前走で2番人気以内だった馬は【3.1.2.6】勝率25.0%、複勝率33.3%、回収値は単勝300、複勝135と好成績を誇る。
マイルCSは牝馬には厳しい傾向があるが、2020年からグランアレグリアが連覇、22年はソダシが3着と近年は活躍が目立っており、春のヴィクトリアマイル、安田記念で結果が出なかったものの、まだ4歳のナミュールなら通用しても不思議はない。
・富士S【3.3.2.43】
・毎日王冠【2.2.2.20】
・スプリンターズS【2.0.0.6】
・天皇賞秋【1.1.2.6】
・安田記念【1.1.0.4】
・京都大賞【1.0.0.1】
・スワンS【0.3.2.33】
・府中牝馬S【0.0.1.7】
・札幌記念【0.0.1.0】
次点は毎日王冠組で、富士S組よりも出走数が少ないながらも勝率7.7%、複勝率23.1%と馬券内率では上回る。好走馬はいずれもノーザンファーム、社台ファーム、追分ファーム生産馬で、その他の生産牧場は【0.0.0.9】と全滅だった。
大手生産牧場が好んで使うローテーションであり、2021年と同様のローテで臨むシュネルマイスターやジャスティンカフェに再びチャンスが巡ってきそうだ。
■連覇のかかるセリフォスは……
安田記念2着から参戦するセリフォスだが、安田記念を勝利したモーリスはマイルCSも制覇、3着だったインディチャンプは2着に好走しており、4着以下だった4頭は前走でも馬券外に敗れていた。安田記念の好走馬は堅実に走ってくるとみていいだろう。
セリフォスは富士Sを使う予定が夏負けによって白紙となり直行となる点がどうかだが、モーリスも毎日王冠を体調が整わず回避、インディチャンプもスプリンターズSを回避する頓挫があってマイルCSに参戦していた。また2013年以降、前年の当レースで3着以内に好走した馬の翌年の成績を見てみると、【2.5.1.10】とリピーターも目立つレース。さらに4、5歳馬に限ると【1.4.1.4】複勝率60.0%まで跳ね上がる。実績面では文句なく、完調手前でも恥ずかしくない競馬をしてくる可能性は十分か。
マイルチャンピオンシップ2023 予想コラム一覧
馬券攻略ガイド
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(SPREAD編集部)