【阪神大賞典/追い切り診断】ブローザホーンを上回る最高評価「S」 「心身充実の証明か、1段階上の状態」

 

【阪神大賞典/追い切り診断】ブローザホーンを上回る最高評価「S」 「心身充実の証明か、1段階上の状態」

■テーオーロイヤル

【中間調整】2022年2月のダイヤモンドSを制し、続く天皇賞・春ではタイトルホルダーの3着に入ったスタミナ自慢の馬。2022年秋から骨折のため11カ月休養に入ったが、復帰2戦目だった昨年12月のステイヤーズSで2着、前走のダイヤモンドSでトップハンデ58.5キロをモノともせず勝利と休養前と変わらぬパフォーマンスを繰り出している。

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2022年はダイヤモンドから天皇賞・春に直行したが、今年はダメージがことのほか少なかったこと、そして本番前に右回りを使っておきたい意図があったようで、今年は阪神大賞典を挟むことに。在厩で順調に調整が続いている。菱田騎手が騎乗した1週前のウッド単走が中間の初時計。派手な時計ではなかったが、馬場の真ん中をまったく力まず悠然と走り、ラストでは馬自ら気持ちを乗せて加速できていた。

【最終追い切り】レース当週も菱田騎手が騎乗し、CW単走。リズム重視で進んだ分、そこまで全体時計に派手さはなかったものの、ラストは絶好の手応えを保ったまま体を大きく使って伸びた。

【見解】心身充実の証明か、ダイヤモンドS快勝のダメージからすぐ回復できたようで、この中間の動きに重苦しさはいっさいなし。上々の仕上げに思えた前走時からさらに1段階上の状態にありそう。ここで高波に乗っているぶん、“本番”でどうかという懸念はあるにせよ、とにかく現時点での雰囲気は文句なしだ。

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。