第72回神戸新聞杯(9月22日/GII・中京芝2200m)は、今回と同じく中京競馬場で開催された2020年から22年の3年間では3連複がすべて万馬券、3連単は2022年に45万3670円の高配当が出るなど、一波乱の可能性もある重賞。今年も穴馬台頭に期待が持てる。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「ヴィレム」を取り上げる。
◆【神戸新聞杯2024予想/追い切り診断】春の実績馬に「S」の最高評価 仕上がり申し分なし、メンタルも整い「鬼に金棒」か
■ヴィレム
今年初戦のすみれSでは、2番手から勝機を窺うも、最後は伸びを欠いて8着に敗れた。その後、2カ月半の休養を挟んで挑んだダービートライアル・プリンシパルSでは、これまでの先行策を一転させ、後方で脚を溜めて直線勝負に賭けると、上がり最速の脚で4着に食い込んでいる。レース後、鞍上は「走りのバランスがまだ悪い」と指摘しており、この馬には成長の余地が残っていることを強調していた。
Advertisement
6月の前走・1勝クラスでは、後方待機から直線で鋭く脚を伸ばし、スティンガーグラスとの追い比べを制して2勝目をマーク。2着馬は先週のセントライト記念で5着に好走しており、レースのレベルは決して低くなかった。課題だったフットワークも改善されており、今回の勝利は、この馬が本来持っている力を発揮したものだと言える。
エンジンの掛かりが遅いことから広いコースが向いており、初となるが中京コースは歓迎。さらに、メイショウタバルが引っ張る流れになれば、この馬の決め手が活きる可能性も高く、レース展開も向きそうだ。「脚質転換」と「体質改善」でレベルアップした今、上位争いに加わってくるシーンがあっていい。
神戸新聞杯2024 予想コラム一覧
特集
◆【まとめ】過去10年で菊花賞馬5頭輩出の最重要トライアル 出走予定・枠順、予想オッズ、過去10年データ・傾向
◆【一覧】芸能人・予想家「神戸新聞杯/オールカマー2024」の本命・注目馬予想まとめ 気になる今週の◎は?
◆【一覧】「神戸新聞杯/オールカマー2024」大口投票パトロール “単勝50万円”などレーベンスティールに高額集中 中京は混戦模様
◆【高配当メソッド】近年は1人気不調、中京開催時に“2桁人気激走”で3連単45万馬券など波乱に拍車
追い切り評価
◆【追い切り診断】春の実績馬に「S」の最高評価 仕上がり申し分なし、メンタルも整い「鬼に金棒」か
◆【追い切り診断】“想定8人気”前後に高評価 大型馬と思えないほど「素軽さ満点」、デキの良さで菊進出も十分
◆【追い切り診断】前走ダービー組に「B」の低評価 夏の休養で案外成長せずか、心身ともに「若さ残る」
データ分析・過去10年傾向
◆【枠順傾向】ジューンテイクは妙味薄い割引枠 大穴複数が“激走”の好枠に想定「2桁オッズ」がイン
◆【データ攻略】「連対率100%」該当の非ダービー組 “超鉄板級”コンビで菊花賞の権利獲りへ
◆【データ攻略】7頭出しキズナ産駒の“買い or 消し” 「中京だからこそ買うべき」主役候補にフォーカス
◆【神戸新聞杯2024予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
◆【前走ローテ】日本ダービー組が「9.6.3.30」 別路線組は“重賞級”証明の上がり馬をマーク
穴馬予想
◆【穴馬アナライズvol.2】「戦績×馬場」で期待値大幅上昇 想定“6人気”前後が放つ大逆転の一撃
◆【危険な人気馬】前走快勝も「0.0.1.14」該当で“消し” 「馬券的な妙味はなく過大評価禁物」
オールカマー2024 予想コラム一覧
◆【血統展望】単回収値「231」の重賞未勝利馬 “覚醒の秋”迎えて買う価値あり