【MLB】2年ぶりに「3番打者」が打順別OPSトップを奪還 ジャッジ、ゲレーロJr.ら強打者が指定席に

 

H.Ariga/SPREAD編集部

【MLB】2年ぶりに「3番打者」が打順別OPSトップを奪還 ジャッジ、ゲレーロJr.ら強打者が指定席に
ヤンキースのアーロン・ジャッジ(C)Getty Images

2024年のメジャーリーグは、ナ・リーグ西地区の名門ドジャースが4年ぶり8回目の世界一を奪還して幕を閉じた。

米データサイト『Baseball Reference』によると、今季はレギュラーシーズンの本塁打数が「5453本」を記録。1871年のプロリーグ発足以降では第10位にランクインしている。近年は2番打者にスラッガーを起用するケースも増えたが、今季の最強ポジションは3番打者に軍配が挙がったようだ。

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■昨季の最強打者ふたりが打順変更

『Baseball Reference』によると、今季の打順別成績でとりわけ好成績だったのが3番打者。平均打率.257、OPS.777(出塁率.335、長打率.442)、795本塁打、2056四球(142敬遠)はいずれも全打順でトップに立った。昨季まで2番を務めていたアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)が3番打者へ、大谷翔平投手(ドジャース)がシーズン途中から1番打者へ移るなど、2番打者のポジションから最強スラッガーふたりが抜け、わずか1年でOPSトップの座から退いた。

今季3番打者の「球団別成績」では、ジャッジが704打席務めたヤンキースが最多の計59本塁打をマーク。ホセ・ラミレス内野手擁するガーディアンズが、計38本塁打で2位にランクイン。ヤンキースは打率部門でもトップの.321、最下位はマリナーズの.215(.2145)となっている。

打順別OPSで2位は2番打者の.755、3位は1番打者の.739で、かつて主砲の定位置とされた4番打者は.737で4位に。一方で、打点部門では4番打者がトップに立っており、依然として多くの好機が巡ってくる打順であることに変わりはないようだ。

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