巨人からオリオールズに移籍した菅野智之投手が18日（日本時間19日）、キャンプで初となるブルペン投球を行った。変化球を交えて35球を投げ込んだが、受けたゲーリー・サンチェス捕手は「完璧」とうなり、高い制球力を絶賛した。
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■田中将大、ダルビッシュ有ともバッテリー
菅野はベテラン捕手サンチェスに対して、投げる球種だけでなくどこに構えるべきか、ということも示した。
このシーンを報じた地元テレビ局『MASN』は、「サンチェスは何度も『おお！』と声を漏らしていた。速球はゾーンの低めに決まり、変化球のキレにも驚かされたようだった。（練習後）2人はドリュー・フレンチ投手コーチとともに会話をしていたが、その表情から評価はすでに明らかで、言葉は聞き取れなかったが伝わるものがあった」と紹介した。
サンチェスはヤンキース時代に田中将大投手、パドレス時代にダルビッシュ有投手とバッテリーを組んだ経験を持つ。
「（菅野とは）これから話をする時間は十分あると思う。まあ、日本人投手と一緒に過ごしたことがあるから、日本語の単語をいくつか知っているよ。でも、それは悪い言葉なんだよね」と笑いつつ、この日の投球を称賛。
「どの球に対しても、思わず『おお！』と言いたくなるような感じだったよ。特にゾーンの低めに決まる速球にはね。目を閉じていてもミットの中にボールが収まるような感覚だった。彼のコマンドやコントロールは本当に印象的だった」と振り返った。
■「きっとうまくやれるはず」
また、「すぐに順応すると思うよ。経験も豊富だから、きっとうまくやれるはずだ。もちろん、ここには素晴らしい仲間がたくさんいるし、優秀な投手コーチもいる。彼が成功できるように全力でサポートするつもりさ」と援軍を申し出た。
一方の菅野は「ゲーリーのようにこれまで日本人投手の球を受けたことがある捕手の良いところは、日本人投手がどんなタイプで、どんな球を投げるのかを理解しているところ」と話した。
チームには強肩強打の若きスター捕手、アドリー・ラッチマンがいるため、シーズン中に2人がバッテリーを組む可能性は低い。ただ、巨人時代は小林誠司捕手が、ほぼ菅野専属でマスクをかぶっており、同じようなパターンで息の合ったところを見せるかもしれない。
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