昨年12月より本企画をスタートさせ、過去8回のランキングを冷静に振り返ってみた。初回からランキング1位を獲得した羽生結弦ニュースは、過去5回も首位を獲得している。むしろ羽生選手を破るのは誰か……と、まるでフィギュアスケートの大会のような様相となって来た。
他は紀平梨花、RIZIN、箱根駅伝が各1回となっている。編集部としては、羽生対抗馬の出現を望みたいところだ。羽生ファンには恨まれそうだが……。
というわけで先週の順位を振り返ろう。
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目次
■第10位 藤井聡太二冠が天敵・豊島将之竜王に初勝利
日本では将棋のような頭脳ゲームを「スポーツ」とみなさない傾向にあるが、アメリカではポーカーもチェスもダーツも立派にスポーツカテゴリーに入っており、スポーツ専門チャンネルの「ESPN」ではその模様が生中継されている。
そんな理由もあって将棋について取り上げたら、いったいどれほどSPREADの読者に受け入れられるだろうか……という挑戦もありニュースとしたところ、すかさずランキングに滑り込んだ。これは編集長に上告し、将棋ニュースもフォローせねば!
■第9位 AJCCの穴馬プラスワン 追いきり情報
SPREADの週末の定番、西村武輝氏による追いきり情報が安定の強さでランクイン。もともと競馬雑誌『UMAJIN』編集長でもあったSPREAD編集長よりも西村氏の予想のほうが当たる……という噂も出始めている。果たして、我らが編集長はその威厳を保つことができるのか、その動向も見守りたい。
■第8位 総合格闘技、朝倉未来が平本蓮を評価
RIZINに代表される総合格闘技のニュースもSPREADでは好評。昨年の大晦日も本編集部始まって以来という大ヒットとなり、頑張って総合格闘技を追いかけている。
その甲斐があって。今回も人気と実力を誇る朝倉未来のニュースが8位に。次回の「RIZIN.27」は3月が予定されているだけに、格闘技ファンとしては今しばらく次のビッグニュースも我慢頂くしかない。
■第7位 米専門サイトRotoWireによる日本投手陣の評価はいかに
SPREADは、米ファンタシースポーツ専門サイト「RotoWire」と提携している。あまり有効に活用されていない点は反省するものの、MLB入りしそうな日本人投手について評価された記事を抜粋したところ、7位に位置づけられた。日本国内だけではなく、アメリカで冷静にどう評価されているかが把握できるだけに、野球ファンにとっては興味深い読み物と思われる。
■第6位 ソダシの父、クロフネが死亡
昨年、白毛馬としてGIレースを初制覇したソダシの父、クロフネが老衰のため死亡した。23歳だった。体調もかんばしくなく、種馬としても昨年すでに引退。余生を送っていた。クロフネ自身もGIを2度制すなど活躍したため、その訃報は競馬ファンに広く受け止められたようだ。
■第5位 DH制導入でも巨人がソフトバンクに勝てないわけ
最近、各スポーツ紙を賑わせているプロ野球セ・リーグへの指名打者(DH)制度導入騒動について、おさわがせが好きな(!?)エッセイストのたまさぶろさんが切り込んだコラムが中位に。確かにDH制を導入すればセ・リーグ球団が強くなる……という論調は、どうも根拠が薄い気がするので、よく議論を尽くしてもらいたいと思うもの。SPREADでは、こうした記録にかかわる問題提起も積極的に取り上げて行きたい。
■第4位 「先週のランキング」が今週も上位に
冒頭に記した通り、羽生結弦ニュースはSPREADランキングの常連。そんなわけで、東京・渋谷で開催されていた羽生結弦展が、緊急事態宣言の余波で突如中止となったニュースが第1位を獲得した「先週のランキング」がまたも上位に。対抗馬の出現を期待。
■第3位 2021年ダカール・ラリーについてに考察
「もっとも過酷なレース」とされる旧称「パリダカ」、現在のダカール・ラリーについて、2021年を振り返ったコラムがトップ3に入った。大砂漠を舞台とするラリーレイドは、ぬるま湯に浸かっている日本人の想像を遥かに超える大レース。しかし、もちろん輝かしい歴史だけではない……との振り返りが人気を呼んだかたちとなった。
■第2位 NBAブルックリン・ネッツ「ビッグ3」デビュー
先日、NBAを超大型トレードが賑わせたが、その結果、3年連続得点王のジェームズ・ハーデンがヒューストン・ロケッツからブルックリン・ネッツに着地。ハーデンは一昨年のプレシーズンゲームで来日、その卓越したテクニックを見せつけ日本のファンからも幅広く支持されているだけに、注目を集めたよう。出場を見送っていたカイリー・アービングが戦列に復帰し、ケビン・デュラントと「ビッグ3」を形成、その初戦だけにさらに耳目を集めたのだろう。引き続き、NBAもフォローしたい。
■第1位 井上尚弥、井岡一翔に続く日本人ボクサーは誰か
パウンド・フォー・パウンド(PFP)という見方で階級に関係なく、最強のボクサーは誰かを計る指標が定着。最も権威があるとされる米専門誌「The Ring」では井上尚弥がそのランキングで2位につけ、日本人では次点が井岡一翔となっている。この2人に続く日本人ボクサーはいったい誰……という点から、英専門誌が掲載した日本人限定PFPランキングを紹介した記事が1位に。格闘技……ということでボクシングも意外に人気。今後もライターの牧野森太郎さんを中心にその奥深さに迫りたい。
というわけで、ボクシングが初めてランキング首位を獲得。力を入れないとならないコンテンツが続々と上がって来るので、編集部の強化も必要じゃないですか!
と文句をタレたところで、足早に逃げたい担当であった。読者のみなさん、今週もよろしくお願いします。
文・SPREAD編集部