「二刀流」大谷翔平を擁し、ア・リーグ西地区首位を走るロサンゼルス・エンゼルス。8シーズンぶりのポストシーズン進出に期待が高まる中、ここに来て負傷者が増加、チーム編成に影を落としている。デビッド・フレッチャーは内転筋の修復手術を受け、復帰は7月のオールスター戦後の予定。深刻なのは捕手陣で、マックス・スタッシ、カート・スズキという主戦2人が負傷者リスト(IL)入りした。
そのほか、今季絶好調のテイラー・ウォードも右ハムストリングを痛めており、9日(日本時間10日)、10日(同11日)と2試合連続でスタメンを外れた。シーズン序盤に訪れた試練、チームの底力が試されそうだ。
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■手術を受けたフレッチャー 復帰は球宴明けか
エンゼルスは10日(日本時間11日)、スタッシのIL入りを発表した。捕手陣ではカート・スズキも8日(同9日)にIL入り。両選手とも理由は公表されておらず、新型コロナウイルス関連のILと見られている。これで、マット・ダフィーも含めてコロナ関連での離脱が3選手となった。
また、すでにIL入りしていたフレッチャーは10日(同11日)、左右の内転筋の修復手術を受けたため、戦列復帰は球宴後になる予定だという。エンゼルスのチーフトレーナー、マイク・フロスタッドは「ドクターは非常に楽観的であり、この手術を受けて復帰する選手をたくさん見てきた。フレッチャーも今シーズン後半に戻ってくるだろう」と見通しを明かした。
負傷者増加を受けて、米地元紙「オレンジ・カウンティ―・レジスター」も「エンゼルス、デビッド・フレッチャーが手術のためシーズン中盤まで欠場。マックス・スタッシがカート・スズキとともにCOVID-19の負傷者リスト入りし、代わりにオースティン・ロマインが3Aから招集」という見出しを掲げ、チームの現状を伝えた。
気になるのは「投手・大谷」への影響。IL入りしたスタッシは、今季ここまで19試合に出場。大谷が登板した全5試合も先発マスクを被り、抜群の相性を見せてきた。明日11日(同12日)のレイズ戦では、大谷が今季6度目の先発マウンドに上がる予定となっているが、初めて女房役が変わることになる。ジョー・マドン監督によると大谷とバッテリーを組むのは、今回スタッシに代わって昇格したロマインになりそうだ。新たな相棒と迎える一戦、大谷の投球に注目だ。
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文・SPREAD編集部