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【新潟記念/危険な人気馬】実績最上位の有力馬を“消し”評価 「善戦マンゆえの脆さがある」

 

【新潟記念/危険な人気馬】実績最上位の有力馬を“消し”評価 「善戦マンゆえの脆さがある」

4日、新潟競馬場で第58回・新潟記念(GIII、芝2000m)が行われる。

出走表を見てみると、前走の鳴尾記念で1番人気を裏切ったカイザーバローズを筆頭に、重賞未勝利ながら上位人気に推されそうなヒートオンビートや、前走の七夕賞を勝利したエヒト、ベテランのサンレイポケットや今年の中山金杯で2着に好走したスカーフェイスらが参戦する。

過去10年の3連複平均配当は3万1793円。5番人気以内で決まった2020年のような事例もあるが、基本的に1頭は人気薄が馬券に絡むとみて良さそうだ。

今回、新潟記念の「危険な人気馬」として取り上げるのは、重賞未勝利ながら上位人気に推されそうなヒートオンビートだ。

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■GIでも4着の実績があるヒートオンビート

オープン昇級後は休み明けで明らかに太かった昨年秋の京都大賞典を除き、すべてのレースで5着以内という堅実派。GII・日経賞で3着、GIの天皇賞・春で4着と強い相手関係でも崩れないのは強みだ。新潟コース自体は初めてだが、左回りは3戦して3着を外しておらず安定感抜群。このあたりで重賞初制覇といきたいところだろう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「善戦マンの脆さ」と「同型の存在」だ。

まずは「善戦マンの脆さ」について述べる。この馬の成績が物語っているように、これだけの実績を残しながらもいまだ重賞は未勝利。これまでの重賞成績を見てみると、

・ヒートオンビート OP入り後成績
└GII:目黒記念(2着)→勝ち馬ウインキートス
└GII:京都大賞典(8着)→勝ち馬マカヒキ
└GIII:チャレンジC(2着)→勝ち馬ソーヴァリアント
└GIII:中山金杯(3着)→勝ち馬レッドガラン
└GII:日経賞(3着)→勝ち馬タイトルホルダー
└GI:天皇賞・春(4着)→勝ち馬タイトルホルダー
└GIII:七夕賞(2着)→勝ち馬エヒト

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このように、GII以上の重賞を見ると強敵相手でも善戦して走っているが、GIIIの勝ち馬であるソーヴァリアント、レッドガラン、エヒトはGIでも掲示板に載ることができない馬らに敗戦している。これは善戦マン特有の「前の馬を抜かそうとしない」の他に、これらのコースは最後の直線が短いため実力通りの結果が出にくいということも影響しているのだろう。そのため、今回の舞台である新潟芝2000mは最後が長い直線であるため、実力勝負になりやすいことを考えると、勝利できるかとなると話が変わってくることになりそうだ。

さらに、今回のメンバーを見渡すと、前走で敗戦を喫したエヒトやどのようなコースでも速い上がりを出せるディアマンミノルやスカーフェイス、サンレイポケットなどが出走してくるため、マークは当然の事、馬自信が負けてしまう展開に巻き込まれるケースも大いに考えられる。

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つぎに「同型の存在」について説明したい。前走の七夕賞では中団の後ろを促しつつ。途中からは追走も楽になったが、向正面から3角では包まれて動くに動けない形になってしまい、4角手前からようやく仕掛けて、アンティシペイトをきっちり掴まえたあたり、地力のあるところは十分に示せたが、小回りコースにはまだ課題が残る印象が残ってしまったが、やはりここに入っても中団からの差し脚は上位と思わせるような内容だった。

しかし、今回は「中団~後方からの差し」を武器としている古馬が集結している。ヒートオンビートと似た脚質を持っているのは、前述でも述べたどのようなコースでも速い上がりを出せるディアマンミノルやスカーフェイス、サンレイポケットなどが該当する。

今年の新潟開催の芝2000mの成績を見てみると、上がり最速馬が【4.1.1.1】と連対率85%超をマークしており、最も速い上がりを使えた馬が台頭している馬場となっている。しかし、同馬は上記3頭と比べても末脚の切れ味では劣ってしまう点は否めない。だからこそ、格落ちしてスローペースになりやすいここでは凡走してしまう可能性も十分あるというわけだ。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のヒートオンビートを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、サンレイポケットを中心に、ディアマンミノルスカーフェイスカイザーバローズイクスプロージョンら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文●西舘洸希(SPREAD編集部)