16日に阪神競馬場で行われる第27回秋華賞(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
2020年のデアリングタクト以来、史上7頭目の牝馬三冠を目指すスターズオンアース、紫苑Sで重賞2勝目を飾ったスタニングローズやローズSを快勝したアートハウス、オークス3着から直行のナミュールなど、今年はオークス経由組が主力を形成する。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【秋華賞2022予想/騎手データ】条件合致で食い込みに警戒も 軸は“単勝回収率233%”の名手
■二冠馬は馬券内濃厚も……
過去10年、1番人気は【4.1.0.5】勝率40.0%、連対率・複勝率50.0%。2020年デアリングタクト、18年アーモンドアイ、15年ミッキークイーン、12年ジェンティルドンナと、4勝のうち3勝は牝馬三冠、残り1勝はオークスとの二冠達成となる。
桜花賞、オークスの二冠を制した馬が秋華賞に挑んだのは第1回から数えて6頭。2003年のスティルインラブは2番人気で牝馬三冠を達成し、残り5頭は1番人気で【4.0.1.0】。2009年のブエナビスタは2位入線3着降着となったが、それでも複勝率100%を誇り、今年1番人気が予想される春の牝馬二冠スターズオンアースの馬券内は堅いと言える。
ただし、単勝オッズを見ると、過去10年ではジェンティルドンナとアーモンドアイはどちらも1.3倍、デアリングタクトは1.4倍と同世代では抜けた存在だったと言え、単勝オッズ1.5倍以上では2014年のヌーヴォレコルトの2着が最高、前述のブエナビスタは1.8倍だった。昨年も単勝1.9倍のソダシは10着に敗れている。
◆【秋華賞2022予想/追い切り診断】好気配の重賞馬に高評価「A」 「攻め気配には非の打ち所がない」
■鬼門は勝率0%の2番人気
2番人気は【0.4.0.6】勝率0%、連対率・複勝率40.0%で2着止まり。2014年の6着レッドリヴェールから18年の9着ラッキーライラックまで5年連続で馬券外の歴史もある。むしろ、3番人気は【4.0.2.4】勝率・連対率40.0%、複勝率60.0%で1番人気を上回るハイアベレージを誇る。今年は紫苑S勝ちのスタニングローズとローズS勝ちのアートハウスのどちらかが“鬼門”の2番人気となりそうだ。
1、2、3番人気のワン・ツー・スリーは過去10年でゼロ。1+2番人気の組み合わせは1回、1+3番人気の組み合わせは2回、2+3番人気の組み合わせは2回となっており、馬券は1~3番人気のいずれかを軸に、【2.2.1.5】の4番人気、【0.2.1.7】の5番人気が相手本線か。
単勝オッズでは5.0~6.9倍が【4.3.0.4】勝率36.4%、連対率・複勝率63.6%と高く、このオッズ帯に入ってくる馬は押さえておきたい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】スターズオンアースとアートハウスの5枠は勝率“0%” 狙いは「馬券内率5割の好枠」
◆【血統傾向】想定“8人気”前後に照準 条件合致で「馬券内率4割」超えの非サンデー系
◆【脚質傾向】オークス経由組に明と暗、スターズオンアースは「早めに反応できるか」
◆【前走ローテ】最多4勝のオークス直行組が中心も、“大穴”が潜むトライアル組
◆【動画プレーバック/秋華賞2021】4番人気アカイトリノムスメが最後に末脚を伸ばし2着に半馬身差をつけラスト一冠を制す
秋華賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】上位人気の一角に低評価「B」 「仕上がりに不安を感じる」
◆【追い切り診断】スターズオンアースを上回る最高評価「S」 全部やり切れている感がある
◆【追い切り診断】好気配の重賞馬に高評価「A」 「攻め気配には非の打ち所がない」
◆【追い切り診断】“完成は秋”を目標とされた伏兵に「A」の高評価 「かなりいい状態にありそう」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“10人気”前後の惑星 「一発があっても驚けない」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“40倍”前後の伏兵 「人気はないが、ケアして損はない」
◆【穴馬アナライズVol.3】惨敗続きで“人気ガタ落ち”の重賞馬 「積極的に買い目に加えたい」
◆【危険な人気馬】非凡な瞬発力を持つ人気馬は“消し”評価 「舞台替わりはプラスではない」
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で食い込みに警戒も 軸は“単勝回収率233%”の名手
◆【データ攻略-前編】スターズオンアースに追い風も、牝馬三冠の阻止を狙う「勝率100%」の人気馬とは
◆【データ攻略-後編】“波乱の使者”候補は想定10人気前後 「馬券内率100%」が強力後押し
文●SPREAD編集部