■アートハウス
【中間調整】2番人気7着に終わったオークス後は休養に入り、前走のローズSが秋初戦。好位でリズムよく進み、外に出された直線では先に抜け出した馬を交わし、後続の追撃も封じるまさに正攻法の競馬で快勝を収めた。その後は予定通り秋華賞へ駒を進めることになり、滋賀県大津市のチャンピオンヒルズで短期放牧。9月29日に栗東へ戻り、調整が再開されている。10月5日に川田騎手が騎乗したCW単走が中間の初時計。序盤は静に徹し、直線でグイグイ追うというメリハリを意識した内容で、ラスト3F35秒9-1F10秒9(強め)と鮮やかな切れを披露している。
◆【秋華賞2022予想/血統傾向】想定“8人気”前後に照準 条件合致で「馬券内率4割」超えの非サンデー系
【最終追い切り】牧場での調整、そして1週前の闘魂注入でほぼ仕上げは完了。今週は中内田師が脚捌きやバランスを確認する程度の内容だった。CW単走でラチ沿いをリラックスして進み、直線でも馬任せだったが大きな跳びからいい伸びを見せた。
【見解】ローズSでは序盤に力むなどまだ若さを見せたものの、しっかり勝ち切ったのは成長の証と言える。1週前追いでどこまでギアを使えるのか、鞍上が試すような稽古ができたあたり、体調も精神面も高いレベルにあると言える。最終追いで好バランスを保って走れていたのも好感。いわゆる○×ホースなのがどうかだが、攻め気配には非の打ち所がない。前走同様の好気配で挑めそう。
総合評価「A」
▼その他、追い切り診断
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秋華賞2022予想コラム一覧
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▼データ予想
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▼その他、過去10年データ傾向
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◆【血統傾向】想定“8人気”前後に照準 条件合致で「馬券内率4割」超えの非サンデー系
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。