昨季限りで現役生活に別れを告げたアルバート・プホルスが、ロサンゼルス・エンゼルスのキャンプに特別アシスタントコーチとして参加している。同氏は今季終了後にフリーエージェント(FA)となる大谷翔平へ向けて「まずは優勝を勝ち取ることに集中を」とアドバイスを贈った。米複数メディアが伝えている。
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■トラウトもレジェンドの帰還を歓迎
メジャー通算703本塁打を放ち、殿堂入りも有力視されるレジェンドOBが、再びエンゼルスのユニフォームを着てキャンプに参加している。プホルスは2012年から21年シーズン途中までエンゼルスでプレー。その後、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍。昨年、古巣セントルイス・カージナルスで引退した。
メジャー史上4人目となる通算700本塁打をマークしたプホルスは、2011年にエンゼルスと10年契約を結んだが、その契約には引退後の10年もエンゼルスに携わるという「パーソナルサービス契約」も盛り込まれていた。今回の特別コーチは、その契約をスタートさせた形で「ペリー・ミナシアンGMが望むことなら何でもやるし、組織を助けることに興奮している。フロントオフィスの幹部というよりは、選手たちの指導者のような役割を果たすことを想定している」という。
レジェンドの帰還を選手たちも歓迎。主砲マイク・トラウトは「プホルスの存在が自分の成長を促してくれた」と振り返り、「彼は多くの状況を経験してきた。精神的にも、肉体的にも、彼はすべてを乗り越えてきた。若い選手たちに彼は素晴らしい影響を与えるだろう」と話した。
■大谷の契約担当じゃなくて良かった
今季終了後にFAとなる大谷についてコメントを求められたプホルスは「(去就が注目されるのは)スーパースターによくあることだ。ショウヘイはかなりユニークな選手だ。自分がフロントオフィスにいて、ショウヘイとの契約を担う立場でなくて良かったよ。彼との再契約はプレッシャーがかかるからね」と話し、総額5億ドル(約670億円)とも目される大谷の次期契約に触れた。
その上で、常に注目を浴びてきた先輩として「ショウヘイへのエールは、優勝を目指すことにフォーカスしなさいということ。それが良いと思う。もちろん、集中していると思うけど」と言及し、嫌でも耳に入ってくる金銭面などの話題に惑わされないようアドバイスを贈った。
殿堂入りが確実視される元同僚からの“金言”。胸に刻んだ大谷のプレーがさらに楽しみになってきた。
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文●SPREAD編集部