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【弥生賞/騎手データ】条件合致で驚異の“連対率100%” 堅軸候補は圧倒的数値のレジェンド2人

 

【弥生賞/騎手データ】条件合致で驚異の“連対率100%” 堅軸候補は圧倒的数値のレジェンド2人

5日は中山競馬場で皐月賞のトライアルレース・弥生賞(GII、芝2000m)が開催されます。伝統のトライアル重賞で、1984年以降は基本的に中山芝2000mで行われてきました。

今回は2000年以降の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。

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■弥生賞男は武豊騎手 驚異的な数値を記録

今年の弥生賞に騎乗する騎手の中で、2000年以降騎乗経験があるのは8騎手。各騎手のデータは次の通りです。

[2000年以降]弥生賞の騎手別成績

表から一目瞭然ですが、平均人気がストレートに連対率へと直結する面白いデータが算出されましたね。過去5鞍以上の騎乗数がある騎手に目を向けると、武豊騎手とC.ルメール騎手の2名がデータ上は抜けています。

武豊騎手は集計期間内で最多となる5勝をマーク。集計期間外となる1996年から98年にかけて3連覇していて、通算8勝を誇る弥生賞男です。2005年のディープインパクト(1人気1着)、06年のアドマイヤムーン(1人気1着)、10年のヴィクトワールピサ(1人気1着)などその年のクラシック候補を着実に好走させてきました。

注目は騎乗馬の人気で【武豊騎手】×【当日4番人気以内】は【5.4.2.2】の連対率69.2%、複勝率84.6%。さらに人気を絞ると【武豊騎手】×【当日2番人気以内】は【5.3.0.1】の連対率・複勝率とも88.9%です。この条件に該当するようなら『鉄板』と考えられますね。

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さて、今年の弥生賞で武豊騎手が跨るのが前日17時時点で5番人気のゴッドファーザー(牡、美浦・萩原清厩舎)。7月の未勝利戦を10馬身差で制して以来となりますが、当日4番人気以内に推されるようなら軸候補として考えてみてください。

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■C.ルメール騎手も安定感抜群

続いて武豊騎手を上回る連対率と複勝率を記録のC.ルメール騎手について見ていきましょう。2016年のマカヒキ(2人気1着)、17年のダンビュライト(5人気3着)、21年のシュネルマイスター(2人気2着)などを上位へと導き、近年の弥生賞では欠かせない騎手です。

同騎手は素の数値が素晴らしく、見つけたら買いと判断できます。なお、【C.ルメール騎手】×【前走2000m出走馬は】は【1.1.0.0】の連対率100%データも見つかりますね。

そんなC.ルメール騎手が騎乗予定なのが前日17時時点3番人気のワンダイレクト(牡、栗東・藤岡健一厩舎)。若駒賞連対⇒弥生賞のローテは2016年のマカヒキと同じで、データ上は『堅軸』と考えて良さそうです。

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■トップナイフ騎乗の横山典弘騎手は

最後に前日17時時点1番人気のトップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)に跨る横山典弘騎手のデータを見ていきましょう。集計期間内18回の騎乗がある同騎手ですが、1番人気に跨ったのは2回のみ。

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うち1頭が2009年1着のロジユニヴァースです。2003年のスズノマーチ(4人気2着)、05年のアドマイヤジャパン(3人気2着)、14年のワンアンドオンリー(4人気2着)らのように「単穴級」を馬券圏内に導いていますね。

注目ファクターは武豊騎手同様に騎乗馬の人気で【横山典弘騎手】×【当日4番人気以内】は【1.3.2.3】の連対率44.4%、複勝率66.7%と数値が大きく上昇します。ただし、それでも武豊騎手、C.ルメール騎手の素の連対率には及びません。騎手としても「単穴級」の評価がここでは適切なようです。

以上、弥生賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手は武豊騎手、C.ルメール騎手の2名です。データ上は堅く収まりそうですが、その結果に注目です。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。