ベルーナドームで行われる交流戦開幕カードは、埼玉西武ライオンズ対阪神タイガースの3連戦。現在、西武は19勝26敗1分けのパ・リーグ5位、対する阪神は31勝14敗1分けで8連勝中のセ・リーグ首位。甲子園が舞台だった昨季は阪神が2勝1敗で勝ち越したが、果たして今季はどうなるか。
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■昨季2軍で2冠を獲得
西武の期待は、渡部健人だ。
昨季2軍で19本塁打、64打点で2冠を獲得した「よくばり君」は、プロ3年目の今季、5月27日、28日のオリックス戦で「4番・ファースト」で先発出場して8打数2安打の打率.250。28日の一戦ではタイムリーを放って自身初の本拠地お立ち台に上がった。新たな4番として、交流戦でもチームを勝利に導く一打を放つか。
対する阪神は、村上頌樹に注目。
プロ入り後、2年連続で2軍の最優秀防御率と最高勝率のタイトルを獲得した右腕は、3年目の今季はここまで7試合(先発6試合)に登板して4勝1敗、防御率1.47の好成績を収めて首位快走の立役者の一人となっている。交流戦開幕投手を任された中、どのようなピッチングを披露するのか。
ともに1998年生まれの同学年。2軍時代もイースタンとウエスタンの別リーグだったが、交流戦初戦で「渡部 vs. 村上」が実現する可能性が高い。渡部が村上から豪快なアーチを放つことができれば、連勝中の阪神の勢いにストップをかけることができるはず。
それとも村上がパ・リーグ相手にも“快投”を続けるのか。注目の対決だ。
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提供●Baseball Times