22日に京都競馬場で行われる第84回菊花賞(GI、芝3000m)のデータを紹介する。
ダービーでは先行して押し切ったタスティエーラ、豪快な末脚が魅力のソールオリエンス、中団の馬込みから差し脚を伸ばして神戸新聞杯を制したサトノグランツや、ダービー3着のハーツコンチェルトらが最後の一冠を目指してスタンバイ。
ここでは過去10年のうち、阪神開催の2021~2022年を除く、過去8年データから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【菊花賞2023予想/追い切り診断】ソールオリエンスを上回る「S」の最高評価 「張りのある馬体で気配絶好」
目次
■4角7番手以内から末脚を使えるか
過去8年、逃げ【0.0.1.9】、先行【3.4.3.24】、差し【5.4.3.51】、追込【0.0.1.36】。差しが最多5勝を挙げ、勝率7.9%をマーク。勝率8.8%で僅かに上回るのは先行馬だが、馬券圏内の実数からも中心は差し馬と見ていいだろう。
4角の位置取りを見てみると、4角7番手以内が【7.7.6.46】勝率10.6%、複勝率30.3%。阪神開催の菊花賞では4角9番手を進んだオーソクレースが連対をはたしたが、京都開催においては半分より前の中団にポジションを取る必要がありそうだ。また当日の上がり3Fが1位だった馬は【4.4.1.4】、2位は【3.2.1.2】で、連対馬16頭中13頭を占めている。上がり6位以下は【0.0.2.100】で壊滅的。長距離戦と言っても、最後は決め手比べになるのが菊花賞の特徴だ。
◆【菊花賞2023予想/穴馬アナライズvol.3】「あの走りがフロック視されるなら、妙味たっぷり」 前日“8人気”前後の穴馬
これらの傾向を踏まえてピックアップしたいのはサトノグランツ。キャリア7戦のうち6戦において上がり3位以内をマークしており、中団待機で終いの脚を使う競馬が得意。大外枠だったダービーは隣のドゥラエレーデが落馬したことで後方からとなってしまい、展開が向かなかったことが一番の敗因。父譲りのスタミナと末脚で父仔制覇も十分だろう。
ハーツコンチェルトは終い堅実もテンは速くないので位置取りに不安が残り、タスティエーラは好位を取れるが決め手で若干劣る。ソールオリエンスは皐月賞のように出遅れると厳しい競馬を強いられそうだ。持続力勝負が得意なサヴォーナや、未勝利戦から4連勝で3勝クラスを突破したドゥレッツァも終い確実でヒモに一考したい。
菊花賞2023 予想コラム一覧
追い切り診断
◆【追い切り診断】ソールオリエンスがまさかの……「B」辛口評価 「前進気勢がやや強く、距離の壁が立ちはだかるかも」
◆【追い切り診断】ソールオリエンスを上回る「S」の最高評価 「張りのある馬体で気配絶好」
◆【追い切り診断】タスティエーラに迫る「A」の高評価 「前走以上の好気配で親仔制覇へ挑めそう」
◆【追い切り診断】サトノグランツに並ぶ高評価は想定“6人気”前後 「成長カーブ急上昇 充実しまくりの感」
データ攻略
◆【データ攻略】「ソールオリエンスとタスティエーラの二択なら……」 あのゴルシも該当の“10年中5勝”条件
◆【データ攻略】人気一角に「4.0.1.0」 “馬券内率100%”条件合致で無双モード突入
◆【データ攻略】穴馬ザクザクの“前走芝2200m組” 「2.1.2.2」条件発動でアリストテレスの再現も
◆【データ攻略】人気ガタ落ち重賞馬に「2.0.1.0」 “勝つための戦法”でラスト一冠獲り
穴馬予想
◆【穴馬アナライズvol.1】「ソールオリエンスとタスティエーラが牽制し合えば」 想定“9人気”前後の刺客
◆【穴馬アナライズvol.2】「サトノグランツが人気なら、この馬も侮れず」 単勝オッズ“20倍”想定の盲点
◆【穴馬アナライズvol.3】「あの走りがフロック視されるなら、妙味たっぷり」 前日“8人気”前後の穴馬
◆【危険な人気馬】“消し”は皐月賞馬かダービー馬か 「菊戴冠の厳しさを歴史が物語る」
◆【WIN5】メインはソールオリエンス“消し” WIN4も末脚自慢の「一点突破」で少点数勝負
血統予想
◆【血統】ゴールドシップ、オルフェーヴル輩出の“爆穴配合” 牡馬戦線の台風の目に
騎手データ
◆【騎手データ】狙いはソールオリエンスでもなく“3強以外” 「馬券内率100%ジョッキー」とは……
10/21~22 重賞全頭診断
◆【菊花賞2023/全頭診断】ソールオリエンスに「0.0.1.24」の危険信号 軸候補は「4.0.1.0」該当の非GI馬
◆【富士S2023/全頭診断】馬券妙味は「2.1.0.0」条件合致の5歳馬 ブランク明けステラヴェローチェの評価は
馬場・枠順傾向・過去データなど
◆【馬場情報】京都芝は“外差し”傾向 前日7人気2着のドゥラメンテ産駒に警戒
◆【枠順】タスティエーラの4枠「0.0.1.15」も逆転可能 サトノグランツはプラスアルファで“馬券内率70.6%”
◆【前走ローテ】タスティエーラに「0.0.0.5」 軸候補は“馬券内率70%”データ該当馬
◆【前日オッズ】ソールオリエンスが単勝2.9倍で不動の人気 上位人気ワンツー決着はゼロ
◆皐月賞馬vs.ダービー馬“8対2の歴史”と“83分の2の確率”……それでも、今年はタスティエーラを推す理由
(SPREAD編集部)