今週は中京競馬場でチャンピオンズC(ダ1800m)が行われる。日々の寒さが増す12月を迎えたことで、冬適性も攻略のキーワードとなりそうだ。
ここでは、過去10年データからペプチドナイルとガイアフォースにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
ペプチドナイルに【3.0.0.0】の無敗データ
フェブラリーSでは人気薄を覆す勝利。遅咲きながらダート路線の上位グループの仲間入りをはたしたのがペプチドナイルだ。その後もかしわ記念3着、マイルCS南部杯2着と実績を積み重ねてきた実力馬。ダート界の頂点を狙う同馬の追い風となるデータとは?
・前走南部杯かつ年内にJRA左回り重賞勝利あり【3.0.0.0】
該当した3頭すべてが勝利。昨年のレモンポップのみならず、8番人気まで評価を落としていたゴールドドリームもこのデータを味方に王座奪還を成し遂げた。まさしく“鉄板級”のデータと言えよう。
ペプチドナイルについて補足すると、叩き2戦目は【4.1.0.1】馬券内率83%。このローテで9着→1着、10着→1着、7着→1着がある典型的な叩き一変型だ。休み明けでレモンポップを追い詰めた前走マイルCS南部杯は好内容。淀みなく流れる想定のここは、ベテルギウスSのように控えてイン差しに期待する。
■ガイアフォースに【0.0.0.14】の鬼門
その一方で、フェブラリーS2着馬ガイアフォースにはマイナスデータが浮上。芝レースの安田記念も強豪相手に接戦と、一線級のメンバー相手に大崩れなく走っているが、今回は枠順×脚質がネックとなる。
・8枠かつ前走4角3番手以下【0.0.0.14】
10頭以上が走って馬券内馬ゼロ。外枠を引いた馬にとって鬼門の本レースだが、それに脚質を掛け算することで好走率はさらに下がる。外枠の差し馬にとっては目を背けたくなってしまうようなマイナスデータだ。
逆風に立ち向かう今回のガイアフォース。ワンターンのマイル戦が合う印象から来年のフェブラリーSが最大のチャンスと言えそうだ。舞台適性も加味し、今回は“消し”のジャッジを下す。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。