【朝日杯FS／前走ローテ】今年は鉄板級の「3.1.1.0」該当馬が参戦パンジャタワーは“馬券内率60％”で父超え期待

京都競馬場で行われる第76回朝日杯フューチュリティステークス（15日／GI、芝1600m）のデータを紹介する。

今年は、サウジアラビアRC覇者のアルテヴェローチェ、同2着のタイセイカレント、黄菊賞を3馬身差で快勝したミュージアムマイル、新潟2歳S覇者のトータルクラリティ、チェルヴィニアやノッキングポイントをきょうだいに持つ良血アルレッキーノら素質馬が集結。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【朝日杯フューチュリティステークス2024予想／穴ライズ】非重賞組のミュージアムマイルが人気なら……メンバー随一の成長力で浮上する単勝オッズ“2桁”想定

1 ■例年鉄板はサウジアラビアRC組
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■例年鉄板はサウジアラビアRC組

過去10年、サウジアラビアRC組が【3.2.1.4】馬券内率60.0％で、出走のあった6回中5回において好走を果たしている。また同レース勝ち馬は【3.1.1.0】とパーフェクト。アルテヴェローチェは鉄板級と言える。対して2着以下だった馬は【0.1.0.4】なので、タイセイカレントやアルレッキーノは過信禁物か。

・サウジアラビアRC【3.2.1.4】
・デイリー杯2歳S【2.4.2.20】
・ベゴニア賞【2.0.0.3】
・新馬【1.0.2.3】
・未勝利【1.0.1.14】
・アイビーS【1.0.0.4】
・京王杯2歳S【0.2.2.24】
・東スポ杯2歳S【0.1.0.7】
・コスモス賞【0.1.0.0】
・いちょうS【0.0.1.1】
・萩S【0.0.1.1】

昨年の勝ち馬ジャンタルマンタルや2018年勝ち馬のアドマイヤマーズはデイリー杯2歳Sをステップ。全体で見ると勝率7.1％、複勝率28.6％という数字だが、2019年を除いて毎年好走馬が出現しており、押さえは必須。好走馬はすべてデイリー杯2歳Sで2着以内または3番人気以内。このうち、前走初角5番手以内からレースをした馬は【2.2.2.9】勝率13.3％、複勝率40.0％にアップ。2歳GI、マイル戦だけにテンに行けるスピード能力の裏付けは重要。今年はドラゴンブーストが唯一の参戦。先行して2着確保と同コース実績があるのも心強い。ダイシンラーも2走前に出走（3着）していたが、坂の下りでバランスが悪くなり、京都コースは不安が残る。

注目は新馬戦組の打率の高さ。好走馬3頭に共通するのは、新馬戦で33秒台の末脚を使えていた点。逆を言えば凡走した3頭は新馬戦で上がり3Fが34秒以上だった。今年参戦予定はランスオブカオスで、1400mの新馬戦、減量の恩恵と、やや実績に不安があるものの、上がり2位馬から0秒6速い33秒6を計時して勝利。抽選突破となれば侮れない存在か。

京王杯2歳S組は近年振るわないが、前走上がり3位以内馬に限れば【0.2.2.6】。前走上がり最速馬なら【0.2.1.2】複勝率60.0％、複勝回収値146をマークする。パンジャタワーは京王杯2歳Sを上がり最速の33秒8で差し切り勝利。父タワーオブロンドンとの父仔制覇をしたばかりだが、その父は本レース3着。タワーオブロンドンはじめ、過去の好走馬はここが初のマイル戦だったものの、好走を果たしており妙味もある。父以上の結果を期待したい。