ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が19日(日本時間20日)、来春開催予定の「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に出場する意向を示した。米専門局『FOXスポーツ』が同日伝えた。
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■「国を背負うのはクールなこと」
『FOXスポーツ』ディーシャ・ソーサー記者の取材に応じたジャッジ。2026年春に開催予定の次回WBCについて「とても楽しいと思うし、国を代表してプレーするのはクールなこと」と言及した。
その上で、自身の参加については「それは状況次第だね。願わくば、(米国代表が)まだ僕を必要としてくれていたらいいね。(前回大会で)米国代表は決勝まで進んだけど、優勝できなかった。だから、今度は我々が勝たなきゃならないんだ」と世界一奪還への思いをにじませた。
ジャッジの米国代表入りが決まった場合、国際大会への参加は初めてとなる。前回23年のWBCも出場に向けて意欲を見せていた。ただ、当時は自身がフリーエージェント(FA)という立場。新天地選びに集中するため、代表辞退を申し出ていた。
「あの時はジャイアンツと契約するにしてもパドレスと契約するにしても、あるいは他のチームと契約することになった場合でも、僕にとってまず大事だったのは、新たに決まったチームで同僚やコーチたちを知ることだった。WBCに4週間くらい参加して、それから春季キャンプの最後2週間だけ新チームに合流するというのは、チームメートらと関係性を築く上で良くないと思ったんだ。でも、現在はここ(ヤンキース)に長くいることが決まっているからね」と話し、米国代表入りへの障害は軽減されていると主張した。
■米メディア「彼はその気だ」
インタビューを行ったソーサー記者は「次回のWBCで、米国代表は史上最も才能に恵まれた強打者から助けを得られるかもしれない。そして、彼は間違いなくその気だ」と記し、ジャッジの参戦に期待した。
すでにヤンキースでは、ジャズ・チザムJr.内野手(英連邦に属するバハマ出身)は「来年のWBCは英国代表でプレーする」と表明。また、父親がイタリア系のアンソニー・ボルピー内野手はイタリア代表からもオファーを受けているが、「来年は米国代表でプレーしたい」と語り、参加へ意欲を示している。
前回大会は大谷翔平投手が最後、「トラウタニ」の相棒マイク・トラウト外野手を三振に斬って取り、侍ジャパンに3度目の優勝をもたらした。新たな伝説は大谷vs.ジャッジなのか、早くも話題となっている。
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