【スプリンターズS/追い切りジャッジ】高評価「A」は5歳の伏兵馬 時計以上の迫力で「大仕事があっても驚けない」

 

【スプリンターズS/追い切りジャッジ】高評価「A」は5歳の伏兵馬 時計以上の迫力で「大仕事があっても驚けない」

■ファストフォース

【中間調整】CBC賞を芝1200mの日本レコードを更新する走りで勝利。続く北九州記念は逆に時計の掛かる稍重馬場で、ハンデはプラス3キロだったが2着に入り、地力強化をアピールしてみせた。レース後は短期放牧で夏連戦の疲れを癒し、9月から調整を再開。入念に坂路とプール併用でジワジワ負荷を掛ける、地力強化に繋がったと思われるここ最近の調整法で順調に気配を上げている。9月23日の1週前追いは坂路で併せ馬。2勝クラスを手応えで圧倒し、気迫十分のままラストでアタマ差抜け出した。

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【最終追い切り】1週前の時点で負荷は十分掛かっており、心肺機能は万全の仕上がり。最終追いは、あえて緩いペースで進み、走る気持ちをより研ぎ澄ませる内容に専念した。道中はまったく力まず、ラストのゴーサインへ“待ってました”の機敏な反応。相手の準オープン馬はグイグイ追われてたが、これを子供扱いしてあっさり突き放した。

【見解】近2走で確立した調整法を今回も踏襲。もともと見栄えのする迫力ある馬体が印象的な馬だが、この中間はひと際、張りや弾力性を感じさせ、大型馬にありがちなモッサリとした雰囲気は一切なし。最終追いで見せた緩いペースのなかでの落ち着きとバランス感ある走りは、時計以上の迫力があった。仕掛けへの反応も言うことなし。大仕事があっても驚けない。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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