【スプリンターズS/追い切りジャッジ】最高評価「S」は“豹変”ぶりを披露した有力馬 貫禄と順調さの証明で「視界良好」

■ダノンスマッシュ

【中間調整】高松宮記念で勝利を収めた余勢をかって臨んだ前走・チェアマンズスプリントだったが、勝負どころでの反応がいまひとつで6着まで。中3週の香港遠征はさすがに厳しかったか。その後はじっくり休養。ぶっつけでスプリンターズSに挑むのは予定通りで、春秋短距離GI制覇を目指し8月26日に栗東へ戻っている。まずは状態の確認に時間を使い、9月2日の坂路15-15が初時計。翌週9日には4F53秒0-1F12秒5(馬なり)と、もうこの時点でレースに出て走れそうな数字をマークした。もともと気持ちが強く、休み明けでもボケっとしないタイプ。以降順調に時計を縮め、川田騎手が騎乗した23日の1週前追いでは坂路4F50秒0(一杯)を叩き出し、オープン馬を相手に追走先着を果たした。

◆【スプリンターズステークス2021予想/追い切りジャッジ】レシステンシアに「B」の辛口評価 動き上々も「唸るような迫力までには……」

【最終追い切り】1週前追いで圧巻の動きを披露しており、仕上げはほぼ完了。確認程度の内容となった最終追いはゆったり入り、馬もいい意味で遊びのあるリラックスムードで進む。坂の途中で鞍上がゴーサインを送るとシャキッと反応し、一気に気持ちを乗せ鋭伸。1週前の時点でいくぶん太く感じた体も、すっきり見せていた。

【見解】間隔を詰めて使うよりも、ある程度リフレッシュしたほうが走れる一戦必勝型。それを知り尽くしたうえでのぶっつけ調整で、順調すぎるほどにいい動きを見せている。最終追いで見せた仕掛けられての“豹変”ぶりは、貫禄と順調さの証明。春秋スプリントGI連覇へ、視界良好だ。

総合評価「S」

スプリンターズステークス2021予想コラム一覧

▼穴馬予想
◆レシステンシアとダノンスマッシュの2強に割って入る「前売り10番人気以下」の盲点

◆レシステンシアは△評価、狙いはセントウル組ではなく“小倉巧者”の盲点

▼危険な人気馬
◆3歳世代台頭で不安視される有力馬 秋競馬GI開幕戦で「買うべきではない」一頭とは

▼データ予想
◆オール野芝で光り輝く、「馬券内率100%」の伏兵馬が波乱を巻き起こす

◆ダノンスマッシュとピクシーナイトの明と暗 どちらかに該当する“複勝率0%”データとは

▼追い切り予想
◆レシステンシアに「B」の辛口評価 動き上々も「唸るような迫力までには……」

◆3歳馬ピクシーナイトに「A」の高評価 「GI仕様」の仕上げで好調キープ

◆高評価「A」は5歳の伏兵馬 時計以上の迫力で「大仕事があっても驚けない」

▼その他、データ傾向
◆【午前オッズ】ダノンスマッシュ3.1倍、レシステンシア3.7倍、ピクシーナイト5.6倍 4番人気以下は10倍以上

◆【馬場情報】中山は「芝:稍重・ダ:重」、芝のクッション値は「9.3」で前年より水分を含んだ馬場

◆【騎手データ】波乱の様相漂う秋GI初戦 注目は“フタ桁人気で一発”が見込める「穴騎手」

◆【枠順】レシステンシアの6枠は過去10年で「0-0-0-20」の“鬼門の枠” 注目は昨年勝利の5枠

◆【人気傾向】複勝率70.0%と1番人気を信頼も、波乱の使者は「10番人気以下」

◆【脚質傾向】レシステンシアに逃げ・先行“0勝”の不安データ 注目は最多9勝の「差し」

◆【前走ローテ】セントウルS組は過去10年5勝と圧倒的も、注目は2年連続好走中の「北九州記念組」

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします